犬を飼う時に気をつけたい『室内環境』4選 ルールを守って愛犬のために安全な部屋作りを
犬を飼う時に気をつけたい「室内環境」
犬は1日のほとんどを自宅の室内で過ごします。室内環境は、犬にとって安全であり、快適であり、健康と命を守るためのものでなければなりません。
人にとっての安全で快適な室内環境と、犬にとっての安全で快適な室内環境は異なります。飼い主や家族の暮らしやすさを重視していると、愛犬の健康と命が奪われてしまうことがあります。
犬に最適な室内環境とは何か、ご自宅の室内環境は犬にとって最適なものであるか、改めて考えてみましょう。
1.温度と湿度が管理されているかどうか
犬種や年齢や健康状態によって個体差はありますが、犬が過ごしやすい室内の温度は「20℃前後」、湿度は「40%程度」であるとされています。
犬が過ごしやすいと感じられる夏の室内の温度は「25℃以下」、同様に湿度は「40%を超えない」状態です。これは、冷房を使用している場合の室内の温度と湿度です。
また、犬の熱中症は5月から警戒が必要で、8月にはピークを迎えます。雨の日が続き、温度の上がりにくい梅雨の時期ですが、湿度の高さから熱中症になる犬もいます。
犬の熱中症は、お散歩中とドッグランで遊んでいる最中に続いて、自宅の室内で起こりやすいです。お留守番中だけではなく、飼い主の目の前で熱中症の症状があらわれる犬もいます。
愛犬の犬種や年齢や健康状態を考慮し、愛犬に合った室内の温度と湿度を管理するようにしましょう。
2.ケージまたはクレートが置かれているかどうか
ほとんどの飼い主が、愛犬に室内を自由に過ごさせているかと思いますが、いざというときの安全な場所として、ケージやクレートがあると安心できます。
不安や恐怖を感じたとき、大地震が発生したとき、犬は安全な場所を探して身を隠そうとします。ケージやクレートをお持ちなのであれば、「ハウス」のしつけも教えてあげるとより安心です。
室内にエアコンのクリーニングで業者が入るとき、来客があるときなどにも、ケージやクレートに入れてあげることで、犬は落ち着いて過ごすことができます。
部屋が狭くなるからと置かないのではなく、愛犬の安全と命を守りやすい室内環境づくりとして、小さめのサイズで構わないので置いてあげてはいかがでしょうか。
キャスター付きのクレートであれば、災害時に持ち運びができて便利かと思います。
3.お留守番前に片づけをしているかどうか
愛犬がお留守番をする室内が散らかっていると、大切なものを噛んで破壊されてしまったり、誤飲誤食してしまったり、トラブルの原因になります。
不要な家電のコードは、必ずコンセントから抜きましょう。火災や感電の原因になります。
実は、犬用のおもちゃの出しっ放しもあまりよくありません。誤飲誤食の原因になることがあるからです。
4.危険な場所は立ち入りできないようになっているかどうか
キッチンや階段など、犬にとって危険な場所には立ち入りできないよう、ペットゲートを設置するなどの対策が必要です。
飼い主がキッチンで調理中、犬が立ち上がって手をついたとき、熱いものや刃物が落ちてくるかもしれません。犬にとって危険な食べ物を誤飲誤食してしまうかもしれません。
ガスコンロのスイッチに手をかけ、火災になってしまった事故もありましたね。
人間の体に合わせて設計された階段の上り下りは、犬の体にとって負担が大きく、転落事故も起きています。
犬にとって危険な場所はもちろん、寝室や書斎などの愛犬に立ち入ってほしくない場所にもペットゲートを設置するなどの対策を行うのがおすすめです。
まとめ
犬を飼う時に気をつけたい「室内環境」について解説しました。
- 温度と湿度が管理されているかどうか
- ケージまたはクレートが置かれているかどうか
- お留守番前に片づけをしているかどうか
- 危険な場所は立ち入りできないようになっているかどうか
今、パッと室内を見渡してみてください。愛犬にとって危険なものが出しっ放しになっていませんか。
室内に温度と湿度を一度に確認することができる湿温度計はありますか。
愛犬にとっての安全で快適な室内環境づくりには、リビングにひとつだけでも置いてあるとよいと思います。
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