犬の飼い主が陥るペットロス『5つの症状』悲しみを乗り越える糸口とは?
犬の飼い主が陥るペットロス『5つの症状』
『ペットロス』とは、大切なペットを亡くしたことで悲しむことを指します。そのため、ペットロスはほぼ全ての飼い主さんに起こる現象と言えるでしょう。
しかしペットロスは重症化しやすく、症状によっては日常生活に支障を来すことも多くあります。では、重症化してしまうとどのような症状が起こるのでしょうか。
1.食欲や活動する気力が起きない
ペットロスが重症化してしまう『ペットロス症候群』は、うつ病に似ています。そのため、重症化してしまうと食欲がなくなり活動する気力も失われてしまう人が多いです。
物を食べられなくなるため体力も気力も回復できず、日中も以前のように活動することが難しくなり、日常生活に支障をきたすようになるという人も少なくありません。
2.ふとした瞬間に泣いてしまう
ペットロスが重症化すると、うつ病の一種のように情緒が不安定になりやすいです。そのため、ふとした瞬間に孤独感や寂しさに襲われ、泣き出してしまうことも多くあります。
また、人生のどん底のように落ち込む時期が訪れたり、かと思えば振り切ったかのように元気になったり…と、時期によって気分の起伏が激しくなるため、さらにペットロスが重症化してしまうこともあるでしょう。
3.「自分のせいで」と自分を責め続けてしまう
責任感が強く真面目な人ほどペットロスに陥りやすいと言われています。その理由の1つが、愛犬が亡くなったことを受けて自分の至らなかった部分を探し出し、自責の念に駆られてしまうからです。
少しでも時間があると、「あの時こうしていれば」「自分がもっと愛犬のことを見ていれば」と自責の念に駆られてしまい、なかなか負のループから抜け出せない人も多くいます。
4.目の前のことに集中できない
先ほど食欲や元気がなくなるといった症状を紹介しましたが、こうした体力面、気力面が落ち込んでしまっている状態なので、目の前のことに集中できなくなるといった悪影響も訪れます。
例えば、会社で仕事をしていてもふと愛犬の死が頭をよぎり、目の前の仕事に集中できずミスを連発してしまうといったケースは少なくありません。
日常生活に支障をきたすことで、愛犬の死で落ち込んでいるところに追い打ちをかけるようにネガティブな出来事が襲いかかってくるため、さらにペットロスが重症化してしまう原因になることも。
5.体調にさまざまな悪影響が起こる
気持ちの面だけでなく、心理的な影響が実際に体調面に現れることも多いです。例えば、めまいや腹痛、頭痛といった症状が気になり始める人は多くいます。
他にも吐き気や全身の倦怠感、蕁麻疹、体の痺れなど、人によってさまざまな症状が現れることもあるでしょう。体調面にも影響が出始めている場合は、一度心療内科などに相談することも検討してみてください。
重症化しやすいペットロス…乗り越える糸口とは?
ペットロスは、初期段階で自責の念に駆られすぎたり、周りに迷惑をかけないようにと気持ちを押し込めてしまったりすると、より悪化しやすい傾向にあります。
重症化しやすいペットロスを乗り越えることは簡単ではありません。しかし、以下のような行動や考え方がヒントになります。
- 毎日カーテンを開けて日光を浴びる
- 感情を抑え込まずに表に出す
- 信頼できる周囲の人に話を聞いてもらう
- 意識的に外出して活動することを心がける
- 愛犬との思い出と向き合う機会を作る
まずは泣きたい時は泣くなど、自分の感情を抑え込まずに向き合うことが大切です。
その上で1人で向き合おうとせずに、誰かに話を聞いてもらったり一緒に遺品整理をしてもらうなど、周囲の人に協力してもらいましょう。
また、部屋にこもってしまうとネガティブな考えばかりが浮かんでしまうため、なるべく外出して日光を浴びつつ、楽しい出来事も増やしていけるように意識してみてください。
まとめ
今や犬をはじめとしたペットは大切な家族の一員です。とても大きな存在なので、亡くなった時の悲しみを乗り越えることは簡単ではありません。
しかし、ペットロスが重症化してしまうと生活を維持することが難しくなる恐れもあります。感情を押し込めたり向き合うことを避けたりせず、少しずつ自分のペースで愛犬の死と向き合うことが大切です。
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