愛犬を残して飼い主が亡くなってしまったら?元気なうちにすべき事前準備や具体的な対策とは
近年、愛犬を残して飼い主が亡くなってしまうケースが増加中
近年、ひとり暮らしの世帯で犬を飼う人や高齢に差し掛かった人が犬を飼うことで、愛犬を残して飼い主が亡くなってしまうケースが増加しています。
もちろん、ひとり暮らし世帯や高齢に差し掛かった人が犬を迎えることは悪いことではありません。しかし、自分に何かあった時のために事前準備しておくことが重要です。
飼い主が先立ってしまうことで、残された犬はしばらくの間お世話が放置される事態に陥りかねません。これだけでも命の危険にさらされることになりますが、引き取り手のいない犬は保健所に連れて行かれ、引き取り手が現れなかった場合には最終的に殺処分されてしまうケースもあります。
愛犬に以上のような悲惨な運命を辿らせないためにも、飼い主は生前に自分に何かあった時のことを考えて準備や対策をとっておくことが求められます。
飼い主が元気なうちにすべき事前準備や具体的な対策
では、飼い主が元気なうちにどのような事前準備や対策ができるのでしょうか。ここでは、生前に準備しておくべき対策について紹介します。
1.愛犬の引き取り先を探しておく
まずは自分が亡くなった後のことを考えて、愛犬の引き取り先を探しておきましょう。最も多い事例は、遺された家族や親族、また普段から親しくしている友人に引き渡されるケースです。
生前に本人から直接頼んでおくことで、トラブルもなくスムーズにお願いしていた人へ愛犬が迎えられることになります。その場合は、当面の間の費用などもお相手に託しておくと良いでしょう。
2.老犬ホームの終身プランを契約する
どうしても引き取り手が見つからない場合は、施設やボランティア団体に相談するという方法もあります。最近では、老犬ホームの終身プランなどが用意されているところもあるので、そのような施設に相談してみてはいかがでしょう。
また、地域の里親ボランティア団体に相談することで、自分がもしも先立ってしまった場合のことを一緒に考えてくださるケースもあります。
3.ペット信託を契約しておく
近年、ペットを家族として迎える人が急増しているため、需要に応じてペット信託サービスが展開されています。具体的には、生前に財産をある程度ペット用として預けておくことで、自分の死後も愛犬のお世話費用として確実に遺すことができます。
さらに、愛犬を引き取ってくれた人に対して遺産をペット信託として相続した後、その相手がきちんとペットに費用を活用しているか監督するサービスも付随しているため、安心して任せられる点も嬉しいポイントです。
4.愛犬に財産を遺すため遺言書を作成
生前に遺言書を作成しておくことは、ペットに関する財産や引き取り手に関する情報も例外ではありません。
誰にも飼い主の意思を伝えていなければ、飼い主が事前に決めていたり準備していたとしても、正確に祈りが届かず、悲惨な結末を迎えてしまう恐れがあります。
このような事態を防ぐためにも、念のため愛犬に遺す財産やその在処、そして引き取り手に関する情報についても記載しておきましょう。
5.愛犬の情報を記載したノートなどを準備
自分の死後、愛犬を引き取ってくれる新しい飼い主さんに対して、愛犬に関する情報を記載したペットノートを準備しておくことも大切です。
- 基本情報(生年月日、性別、体重、犬種など)
- 愛犬の性格
- 与えているドッグフードの種類
- 病気の有無
- どのような症状を起こしやすいか
- どのような遊びや食べ物を好むのか
- かかりつけの動物病院名
飼い主さんが把握している情報をできる限り多く記載しておくことで、引き取った飼い主さんも安心して愛犬のお世話をしたりコミュニケーションを取ったりできるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。犬を飼うということは、もしも自分に何か起きた後のことも考える責任があります。今回紹介した事前準備を参考に、なるべく早く生前にできる対策に取り掛かりましょう。
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