犬が飼い主に『ソフトタッチする』心理3選 優しく触ってくる行為にはどんな意味が込められているの?
犬が飼い主に「ソフトタッチ」する心理
犬が飼い主に対してそっとつついたりタッチしたりする行動はかわいく感じるものですよね。
しかしこの行動は、犬がただ無意識に行っているわけでありません。このような仕草をするときには、何か飼い主に伝えたいことがあるのです。
タッチの仕方によって、愛犬の心理状態を推測することができます。
そこで今回は、犬が飼い主に「ソフトタッチ」する心理について解説します。
1.構ってほしい
飼い主さんがテレビを見ていたり、ソファでくつろいでいるときなど、前足をひょいと飼い主さんの膝に乗せたり、ちょいちょいっとつついたりすることはありませんか?
この行動をするときの犬の心理は、わりと分かりやすいのではなないかと思います。
まず、愛犬の顔を見てみましょう。きっと期待に満ちた目をしていることでしょう。
犬は遊びが大好きですし、できれば飼い主さんとずっと遊んでいたいと思っている子が多いものです。あるいはスキンシップが大好きで、とにかく撫でられていれば満足という子もいます。
ちょいちょいとつついたり前足を乗せてきたりする行動は、飼い主さんの様子を見て、「今は何もしていないから遊ぼうよ」「構ってよ」とアピールをしているのです。
2.おねだりしたい
飼い主さんが食事をしている最中や、おやつを食べている最中に前足でかりかりと飼い主さんの足をひっかいてみたり、ちょんっと鼻でつついてくることはありませんか?
そんな時に犬の顔を見ると、目線はじっと一点に集中していることが多いのではないでしょうか。
もうお分かりですね。こちらは犬たちが「それ、ちょうだい♪」とアピールしているのですね。
犬はもともと食いしん坊ですので、ご飯の時間やおやつの時間以外にも常に「何かもらえないかな」と期待しています。自分は食べていないのに、飼い主さんが食べていることに気が付くと、なんとか同じものや自分用のおやつをもらおうと催促をしてくるのです。
現代では犬の健康を守る視点から「人間の食べているものを犬のおやつとして与えるべきではない」という考えが主流になってきています。そのような場合、犬の方も、「催促してももらえない」ことは十分わかっています。しかし、ほんのわずかな期待を持って、ダメ元でちょいちょいとつついてしまう犬も多いようです。
また、ごはんを与える際にも、待ちきれずに前足でタッチしてきたり、鼻でつついてきたりする子もいます。
人間の食事の際の催促とは違い、犬のごはん前に行われる催促の場合、もらえることがわかっているのに待ちきれないため、舌なめずりをしたりよだれを垂らしていたりという行動も同時に見られるでしょう。
3.ちょっと不安…
聞きなれない音や嗅ぎなれない匂いがした場合、または普段とは違う環境に置かれた場合、落ち着きなくうろうろした後にちょいちょいっと飼い主さんの足をひっかいてみたり、鼻でつついてみたりする行動がみられます。
これは「ちょっと不安」「ちょっとこわい」という気持ちを伝えようとしていると考えられます。
不安を感じている場合、いつもより息が荒かったり、飼い主へタッチはするものの、落ち着きなくうろうろしているということも多いでしょう。また、ソフトタッチではなく、体ごと飼い主に押し付けてきたり、抱っこを要求したりする子もいるようです。
人間の子供も同様ですが、不安が募った場合は、親や信頼できる大人に一緒にいてもらいたくなるものですよね。犬も不安な気持ちを持つとなんとか落ち着こうとしたり、不安を和らげてほしくて人間のそばに来るのですね。
そんな時はそっと撫でてあげるなどスキンシップを取り、犬たちを落ち着かせてあげましょう。
まとめ
今回は、犬が飼い主に「ソフトタッチ」する心理を解説しました。
この動作をするときの犬は、「構ってほしい」という心理でいることがほとんどのようですが、何かの催促であったり不安だったりする気持ちもあるようです。
日ごろから愛犬の様子をよく観察し、タッチ時の表情や前後の行動から、愛犬の気持ちをスムーズに汲み取れるようにしておきたいね。
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