ドッグフードの成分表、どこを重視してみればいい?正しい見方と選ぶコツとは
ドッグフードの成分表を確認していますか
まずは、今愛犬に与えているドッグフードの成分表を確認してみましょう。
そこにはどのような成分が表示されていますか。表示されている成分の全てに関して、どのような成分であるかを説明することができるでしょうか。
正直何だかよく分からない成分の名称が、カタカナやローマ字で表示されているものもあるのではないでしょうか。
もしかしたらその中には、危険な成分が含まれているかもしれないのに、確認していないことで見落としていたかもしれません。表記されているのに気付くことができず、そのまま愛犬に与え続けていたとしたら…。
「買いやすい値段だから」「人気のドッグフードだから」「お友達の犬もみんな食べているから」などの理由だけで選んでいると、愛犬の健康に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
ドッグフードの成分表の正しい見方と選ぶコツを解説しますので、ドッグフードを見直したいとき、切り替える必要があるときなど、ぜひお役立てくださいね。
ドッグフードの成分表の正しい見方
ドッグフードの成分表の表記に関しては『ペットフードの表示に関する公正競争規約』というものがあり、その基準に従って表示されています。
- タンパク質
- 脂質
- 粗繊維
- 灰分
- 水分
この5つが成分表示の基本となるものです。
ここからは、その成分表の見方や比較方法についてそれぞれ解説しますので、愛犬に今与えているドッグフードと比較してみてください。
タンパク質
タンパク質は、三大栄養素のひとつです。犬の体づくりのためにも健康を維持するためにも重要な栄養素です。
『米国飼料検査官協会』が定めている総合栄養食のタンパク質含有量の基準値は、子犬用のドッグフードは「22.5%以上」、成犬用のドッグフードは「18.0%以上」です。
我が家の愛犬(12歳)のドッグフードは、総合栄養ではなく療養食ですが、タンパク質の含有量「18.0%以上」です。
脂質
脂質含有量の基準値は、子犬用のドッグフードで「8.5%以上」、成犬用のドッグフードは「5.5%以上」です。
我が家の愛犬のドッグフードは「15.0%以上」です。うんちが緩いなと感じることがあり、我が家の愛犬にとってはやや脂質が多いのではないかと考えることがあります。
油脂の酸化を防ぐための酸化防止剤も含まれている場合もあるのではないでしょうか。
とはいえ、油脂成分が酸化したドッグフードを食べさせることは、健康にはよくありません。ドッグフードを酸化させないためには密閉した容器で保管し、1カ月以内に食べきれる分の量を買うようにしましょう。
粗繊維
粗繊維とは食物繊維の一種で、炭水化物に含まれています。こちらは、米国飼料検査官協会が定めている基準値はありません。
我が家の愛犬のドッグフードには「3.4%以下」と表示されていますが、「5%未満」を目安とするとよい、とされています。
また、ダイエット用のドッグフードでは、「12%~25%」を目安としています。減量が必要であるからといって、粗繊維の摂りすぎにはならないように注意しましょう。定期的に血液検査を行い、タンパク量などが減少していないか確認するようにしましょう。
灰分(かいぶん)
灰分の大部分は、カリウム・カルシウム・マグネシウム・リンなどです。ただし、ミネラル分の総量が表示されているわけではありません。
灰分は、ドッグフードの成分を分析するときに必要な成分であり、愛犬が健康な場合は、飼い主がドッグフードを選ぶときにはそこまで注視しなければならない成分ではないでしょう。しかし、結石や腎臓などに不安がある場合には必ず確認する必要がある成分です。
水分
ドッグフードに含まれる水分を見ることで、そのドッグフードの種類を知ることができます。
水分が「10%以下」で加熱発泡処理された固形状のものは「ドライフード」。「25%~35%程度」で加熱発砲処理されたものは「ソフトドライフード」、発砲処理されていないものは「セミモイストフード」。水分「75%程度」のものが「ウェットフード」と呼ばれるものです。
成分表を確認してドッグフードを選ぶコツ
ドッグフードの成分表の1番目に表示されている成分は、一番多く含まれている成分です。まず確認しましょう。明確に原材料が記入されているのが理想です。
しかし、肉類と表記されているだけでは、何の肉なのか分かりません。
最も良いのは、「肉類」ではなく、「鶏」「七面鳥」など、何の動物の肉なのかがしっかり分かるように表記してあることです。
また、犬にも「グルテンフリー」のドッグフードが流行っているそうですが、穀物アレルギーのある犬には嬉しいことです。しかし、もし無いのであれば、グルテンフリーのドッグフードでなくてもよいのです。
ドッグフードの成分表の1番目によく表示されているものには、「米」「小麦粉」「とうもろこし」がありますが、ドッグフードのカサを増すために使われているのでは…と考えることができます。
穀物アレルギーのある犬の場合は要注意なドッグフードですので、それらの表記が無いものを選ぶべきでしょう。
まとめ
ドッグフードの成分表を確認することが、愛犬の健康にとっていかに大切なことかがお分かりいただけたでしょうか。
愛犬のドッグフードの成分表を見るときは、まずは「タンパク質」「脂質」「粗繊維」「灰分」「水分」を確認してみましょう。
とくに「タンパク質」「脂質」「粗繊維」の含有量を見てほしいです。
ドッグフードを購入する際は成分表の表記内容を正しく確認し、愛犬の健康長寿を上手にサポートしてあげたいですね。
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