犬が『人の股間のニオイを嗅ぐ』心理5選　意外な理由とやめさせたいときにすべきこと

犬が『人の股間のニオイを嗅ぐ』心理5選

皆さんのわんちゃんは、時々人の股間のニオイを嗅ぐことはありませんか。自分にされても恥ずかしいですし、他の人にされても失礼になるため困ってしまいますよね。

なぜ犬たちは人の股間のニオイを嗅ぐのでしょうか。この不思議な行動には、彼らなりの深い理由がありました。

犬は優れた嗅覚を使い、ニオイからさまざまな情報を得ています。人の股間はその人のニオイをより強く発しているため、犬にとってはその人の情報を得られる場所でもあるのです。

そのため、犬は相手の情報を得る際、その人の股間やお尻付近のニオイを嗅ぐことで相手のことを知ろうと行動しています。

人の股間はその人のニオイを特に強く発する場所。犬にとって最も安心するニオイは「飼い主のニオイ」です。そのため、飼い主のニオイを特に強く感じられる股間を嗅ぐことで、安心しようとする犬もいます。

しかし、通常は隣に座ったり密着するだけでも十分飼い主のニオイを感じ取ることができます。股間までニオイを嗅ごうとしているということは、強い不安を感じているなど何らかの理由でより安心感を求めているのかもしれません。

飼い主や家族の股間を執拗に嗅ごうとする場合は、犬が飼い主や家族からいつもとは違うニオイを感じ取っている可能性があります。

例えば、その日は普段食べないような辛い食べ物を食べていたり、胃腸の調子が悪くニオイに変化が出ていることもあるでしょう。

ある事例では、犬が飼い主のニオイなどに違和感を覚え、その行動から飼い主の病気が発覚したというケースも報告されています。

犬にとってお尻や股間のニオイを嗅ぐ行為は、挨拶する際にも見られる行動です。犬同士で会った際は、初対面の相手に対して「仲良くなりたいのであなたのことを教えて」というコミュニケーションの1つとして使われます。

このように、人間に対しても初めて会った相手のことを知ろうと、股間のニオイを嗅ごうとする犬は一定数います。決して悪い意味ではありませんが、突然ニオイを嗅がれると不快に思う人が多いので、日頃から注意しておくべきでしょう。

以前、愛犬に股間を嗅がれた際に飼い主が笑っていた場合、股間のニオイを嗅がれたことで「飼い主が喜んでくれた！」と勘違いしている犬もいます。

犬は飼い主に喜んでもらえたことに幸せを感じる生き物です。そのため、何度も喜んでもらおうと股間を嗅ぐ行為を続けている可能性が高いでしょう。

犬が人の股間のニオイを嗅ぐ理由は、決して悪気があって行っているわけではありません。しかし、だからと言って他人の股間のニオイを嗅がれては、相手を不快にさせてしまうので止めるべきでしょう。

普段から飼い主の股間のニオイを嗅いだ時には、「ダメ」と少し低いトーンで制してください。この時、笑ったり笑顔を見せたりしてはいけません。極力強張った表情で「いけないよ」ということを伝えます。

ニオイを嗅がせた後はしばらく落ち着かせるために愛犬の側を離れましょう。10分程度経ってから戻り、今まで通りコミュニケーションをとってあげてください。

この方法により、股間のニオイを嗅いでしまうと飼い主さんが怒って構ってくれなくなってしまうと学習し、股間のニオイを嗅ぐ頻度が減っていくでしょう。

犬が人の股間のニオイを嗅ぐにはきちんと理由があります。しかし、そのまま放置していると他の人にも迷惑をかけてしまうため、飼い主が日頃からきちんとしつけし、股間のニオイをむやみに嗅がないよう教えてあげましょう。

情報提供元：わんちゃんホンポ