なぜ犬はウンチをする前にクルクルと回るのか？考えられる5つの理由を解説

ウンチをする前の犬の習慣行動が気になる…！

皆さんの愛犬がウンチをする前、不思議な行動をとることはありませんか。例えば、なぜかその場で何回かクルクル回るという行動は、多くの飼い主さんが目撃していることでしょう。

実は、ウンチをする前に犬が行うクルクル回る不思議な行動は、現時点でも確実な理由が解明されていません。

しかし、いくつかの有力な理由が説として唱えられていて、それらは犬の習性に基づいているものだと考えられています。

ここでは、犬がウンチをする前にクルクルと回る理由について、現段階で考えられている理由を5つご紹介します。

1つ目の理由として、自分がウンチをしようと考えている場所に危険な虫がいないか確認しているという説があります。

ウンチをしているときは無防備な状態となるため、危険な虫がいると体を刺されたり噛まれたりする恐れがあります。

虫によっては毒性を持つ虫もいるため、危険性を事前に確認するという意味でクルクル回っているのではないかと考えられているのです。

ウンチをする前にその場でクルクル回る理由について、ウンチがしやすいようにその場の整えているのではという理由も考えられています。

特に草が生えている場所であれば、立ち上がっている草がお尻に当たるため不快に感じます。事前に足で踏み締めておけば、ウンチしやすいように場所を整えることができるので、クルクル回っているという説です。

チェコとドイツの研究チームによると、犬がウンチをするときは体が南北の方向軸に沿っているという研究記録が明らかになりました。

そのため、一説では体を南北の方向軸に沿うようにクルクル回ることで調整しているのでは、と考えられているのです。ただし、なぜ犬がウンチをする時に体を南北の方向軸に沿っているのか、その理由は解明されていません。

野生動物として暮らしていた頃、無防備にウンチをしている最中に敵に襲われたらひとたまりもありませんでした。そのため、周囲に敵がいないか確認していたと考えられています。

その頃の習性が今も残っており、ウンチをする前に周囲に敵や危険な存在がないか確認するため、その場をクルクルと回っているのではと考えられています。

犬がその場をクルクルと回るとき、同時に地面の匂いをチェックしている可能性も指摘されています。そのため匂いを嗅ぐことで、前回自分がウンチをした場所かどうかを確かめているのではとも考えられているのです。

また、自分のテリトリーに他の犬がウンチをしていないかどうか確認しているという説もあります。犬は匂いからさまざまな情報を得ているので、ウンチする前に匂いから情報を得ている可能性はあるかもしれません。

いかがでしたか。犬がウンチをする前にクルクルと回る理由は、現時点ではっきりと解明されていません。しかし、今後も研究が続けられることによって、その理由が解明される日が来ることを期待しましょう。

情報提供元：わんちゃんホンポ