犬にとって『ビタミンC』は効果的?与えるメリットや適切な量に「量が大切」「取り入れてみよう」
犬にとって「ビタミンC」を与えるメリット
人間にとって「ビタミンC」といえば、アンチエイジングやストレス緩和などさまざまな効果が期待できる栄養素で、成人であれば1日100mgの摂取が推奨されています。
そして人間は体内でビタミンCを作ることはできないので、食事やサプリメントで摂取していますよね。
では、犬にとってビタミンCとはどんな存在なのでしょうか。「犬にもビタミンCを与えるべき?」と疑問に思う人は、ぜひ以下でまとめた解説を参考にしてください。
犬と「ビタミンC」の関係
犬は人間とは違って、体内でビタミンCを合成する機能を持っているため、積極的にビタミンCを与える必要性はありません。犬の場合ビタミンCは肝臓で合成され、1日最大60mg生成できるとも言われているのです。
しかしそんな犬でも、内臓機能の衰えによってビタミンC不足になることも考えられています。近年では長生きする犬が増えているので、「犬にもビタミンCを与えた方がいい」という見解に変わりつつあります。
与えた方が好ましい犬もいる
ビタミンCを与えた方が好ましい犬は、肝臓疾患のある犬や関節トラブルのある犬、皮膚の弱い犬や運動量の多い犬が挙げられます。また、癌を患う犬にもビタミンCは予防薬として活用されることもあり、療養中の犬であれば積極的に補うことが推奨されています。
また、ストレスが多い状況下の犬も、ビタミンCが不足しやすいと言われているので、補給する必要性があるでしょう。ストレスといっても悪いことばかりではなく、日常的な散歩や遊びも含まれます。
ストレスの回復にビタミンCは消費されるので、愛犬とたくさん遊んだ日は積極的に取り入れてみてください。
犬に与える適切な「ビタミンC」の量
犬にビタミンCを与える1日の適切な量は、小型犬で500mg、中型犬で1,500mg、大型犬で3,000mgと言われています。
犬が体内で合成できるビタミンCは最大60mgでしかないため、どんなに若くて元気な犬でも十分な量を満たすことはできません。
また、犬がビタミンCを過剰摂取しても、多くの場合は尿として排出されるので、とくに心配する必要はありません。犬も人間と同様にビタミンCを体内にためておくことはできないので、1日3回6時間おきに与えるとより効果的です。
ただし、ビタミンCを過剰摂取することで、シュウ酸カルシウム結石や腎障害へのリスクが少なからずあることも頭の隅に入れておいてください。
犬が「ビタミンC」を摂取する方法
健康維持やストレス緩和の効果が期待できるため、やはり犬もビタミンCが不足している分を補ったほうがいいとされています。
犬へのビタミンCの与え方については、ぜひ以下の方法を参考にしてください。
食べ物として
犬が食べられるビタミンCを多く含む食べ物と言えば、赤ピーマン、ブロッコリー、いちご、キウイフルーツやオレンジなど意外とたくさんあります。
ぜひ愛犬の好きな食べ物を選んで与えてみましょう。ただし、食べ物として摂取する場合かなりの量を食べる必要があります。例えば、いちご約10個でビタミンC100㎎をとることができます。ドッグフードをメインにし、副食から補うと考えた方が良いでしょう。
犬用サプリやおやつとして
便利な犬用サプリとしてビタミンCも売られています。おやつ感覚で与えることができるサプリばかりなので、愛犬の好みに合わせて選んでみてもいいですね。
摂取量や与え方は犬の年齢やサイズによって異なるので、不安がある方は獣医師など専門家に一度相談してみると安心です。
まとめ
人間だけでなく、犬にとっても「ビタミンC」は摂取した方が好ましい栄養素です。愛犬の健康維持を願う飼い主さんは、ぜひ食事やおやつに取り入れてみましょう。
ビタミンCを含む食材はたくさんあるので、まずは愛犬が好む物から選んでみてください。
ぜひ飼い主さんも一緒に摂取をして、これからも元気な毎日を送ってくださいね。
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