犬にとってストレスになりかねない『生活音』3つ!飼い主にできることに「慣れが大事」「安心させてあげよう」
犬にとってストレスになりかねない『生活音』3つ
犬の聴覚は非常に優れています。人間の聴覚と比較すると可聴範囲は約4倍と言われていて、音の大きさも約6倍も大きく聞こえているのだとか。
そのため、私たち人間の聴覚ではまったく気にならような音にも非常に敏感で、ちょっとした生活音でもストレスを感じている可能性があるのです。少し臆病な性格の犬であれば怯えてパニックになってしまうことも。犬がストレスを感じやすい生活音をぜひチェックしてみて下さい。
1.掃除機
犬にとってストレスになりかねない生活音の代表格が、掃除機の音になります。飼い主さんが掃除機をかけはじめると怖がって逃げてしまったり、掃除機に対して吠えたり噛もうとする犬もいるはずです。
私たち人間にとっても「うるさい!」と感じる掃除機の音は、犬には爆音に聞こえているに違いありません。また犬は高周波の音も聞き取ることが出来るため、私たちには聞こえない掃除機の音が聞こえている可能性もあります。怖いという思い出と掃除機の音が結びついている場合もあります。
掃除機に関しては大きな音と共に予測不能な動きもするため「怖い」と感じ、ストレスを受けている犬が多いようです。
2.洗濯機
洗濯機の音も犬にとってストレスになりかねない音のひとつ。洗濯機の場合、洗っている最中のゴーゴーという大きな音に加え、洗濯終了のブザー音に敏感に反応する犬もいます。
家電製品の終了を知らせるピーピーという音は高周波に分類されるため、人間よりも高周波の音に敏感な犬にとっては、とても刺激が強い音になります。時にはこの高周波の音で、痛みを感じているケースもあるようです。
洗濯中の大きな音と高周波の音の両方を発する洗濯機は、犬にとってストレスになっている可能性が高くなります。
3.インターホン
愛犬がインターホンの音に敏感に反応し、吠えてしまうことはないでしょうか?玄関のインターホンも犬がストレスを感じやすい音のひとつです。
犬は家電製品などの電子音が苦手であること、また突然の予期せぬ音にもストレスを感じやすいので、インターホンの音には「驚く」というストレスもあるかもしれません。
特にインターホンに関しては、音が鳴ったら家族以外の人間が自分のテリトリーに入ってくる合図の音になります。
犬は縄張り意識が強い生き物なので、インターホンの音で「知らない人が縄張りに入ってくる」と学習している犬の場合、強いストレスになっている可能性もあります。
飼い主さんが出来る音に慣れさせる工夫とは
愛犬と飼い主は同じ居住空間で生活をしていますが、音の聞こえ方は異なります。愛犬のストレスになりかねない音を全て排除してあげることが出来たら、愛犬は落ち着いて過ごすことが出来るかもしれません。
しかし、それでは私たちの日常生活が非常に不便になってしまいますし、生活の安全を守ることが出来ませんよね。例えば、ガス警報器などの音を鳴らないようにしてしまうと危険です。愛犬に少しづつ苦手な音に慣れてもらえるようトレーニングしましょう。
1.愛犬の苦手な音を知る
個体の性格によってストレスになりやすい音は様々です。愛犬が「嫌だな」「怖いな」と感じている音を把握しましょう。
- 落ち着きがなくなる
- 飼い主さんにくっつく
- 耳を伏せる
- 尻尾を股に巻き込む
- 瞳孔が開く
- 隠れる
- 吠える
これらは何かの音に対して怖がっている時の犬の仕草になります。掃除機や電話の音などが鳴った時にどんな仕草をしているか確認してみましょう。
2.少しづつ慣れてもらう
愛犬が苦手と感じている音を把握することが出来たら、少しづつ慣れていくトレーニングを開始します。愛犬の苦手な音はあらかじめスマートフォンなどに録音しておくと便利です。
当然ながら最初は小さな音から聞かせていきます。愛犬が嫌がる音を小さなボリュームで聞かせ少しづつ音量を上げていきましょう。
その音を聞いても愛犬が落ち着いて過ごすことが出来たら、もう少しづつ音量を上げつつ聞かせる時間も長くしていきます。もし逃げ出したり興奮状態になってしまったら、音を小さくするか消してあげましょう。
苦手な音に反応することなく落ち着いて過ごすことが出来るようになったら、オヤツを与える、また一緒に遊ぶなどごの褒美を与えてあげましょう。
すぐに克服することは難しいと思いますが、何度も繰り返し行って愛犬に音に慣れてもらうことで安心させてあげましょう。
まとめ
リラックスし安心して過ごせるはずの自宅でも、飼い主さんが気にかけてあげなければ犬にとってストレスになってしまうものは意外と多くあります。
生活音もそのひとつとなるため、愛犬が何かの音に反応した時には、ストレスになってないか仕草や行動でしっかり確認し、出来る限るの工夫やトレーニングをしてあげましょう。
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