東京・板橋駅の近くに、ちょっと不思議な「海鮮丼屋」がある──店の名前は「丼丸 龍 滝野川店」。一見普通の持ち帰り海鮮丼店だが、どうやらここには“裏メニュー”なる存在があるらしい。しかも、その名も「嘘の海鮮丼」。

 この奇妙な話をコンセプトにした異変グルメイベント「嘘の海鮮丼屋」が2025年7月より開催される。

 企画・運営を手がけるのは、“ガイドが嘘しか言わない”と話題になった「嘘のツアー」などで知られる「マニアな合同会社」。浅草を拠点に、街そのものを舞台にしたコンセプチュアルな体験イベントを多数仕掛けてきた彼らが、今度は板橋駅周辺を“異変エリア”に変えてしまう。

 イベントの参加者は、チケット購入後に届くメールの指示に従い、指定された場所に集合する。そこから、街に散りばめられた“異変”を探しながら「嘘の海鮮丼屋」へと向かうという。謎を解き、合言葉を手に入れた者だけが、「嘘の海鮮丼」を注文できる仕組みだ。実際にその丼を手に取り、食べてみるところまでがイベントの一環となっている。

 「リアル異変探しゲーム」と「グルメ体験」を融合させた本イベント。特定の会場にとどまらず、街を移動しながら進行するスタイルのため、参加者は五感をフルに使って“異変”を体験することになる。まさに“食べるミステリー”とでも呼びたくなるユニークな試みだ。

 企画には、ボードゲームや謎解きイベントなどで知られるコンテンツプロデューサー・安藤耀司(なの)氏が参加。さらに、“存在そのものが嘘なのでは”と噂される「なぞのデザイナー」も制作に関わっている。イベントタイトルだけでなく、その制作陣までが“嘘と真実の境界線”に立つような、不思議な世界観が広がっている。

 参加費は税込3800円。加えて、店頭で注文する海鮮丼(900円~)の代金は別途現地で支払う形式となっている。支払いは現金のみの対応なので、忘れずに用意しておきたい。

 異変グルメイベント「嘘の海鮮丼屋」は、7月20日を皮切りに、9月14日までの指定日程で実施される。開催日は7月20日、7月21日、7月27日、8月3日、8月11日、8月17日、8月24日、9月14日の計8日間。各日とも11時から18時15分まで、15分ごとの時間枠でスタート。チケットの購入は、チケットサイト「ESCAPE.ID」から可能となっている。

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By おたくま編集部 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025061806.html
情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 「嘘の海鮮丼屋」2025年7月から開催 板橋駅周辺が“異変エリア”に