マンマミーア!!!すた丼にピザ……だと!?

 5月8日に伝説のすた丼屋にて、ピザがのっかった常識破壊の「ピザすた丼」が販売開始されました。

 商品名の通り、丼にピザ生地が乗った衝撃のビジュアル。まさに伝説的な見た目をしています。

■ 丼が生地で完全に密閉された衝撃ビジュアル「ピザすた丼」

 とりあえず近くのすた丼に足を運びます。店頭に立て看板などは出ておらず、主張は控えめ。しかし店内に入ると、目立つところにポスターが掲げられていました。

 券売機で食券を購入します。価格は元祖盛り(並盛)が1190円でした。

 購入した食券を手に着席し、待つことしばし。新作のためか、なかなか出てきません。

 ようやく番号を呼ばれて取りに行った「ピザすた丼」は、かなりピザです。

 上にのっているのは焦げ目がついた、窯焼き感のあるピザ生地。ソースはチーズとガーリックトマトの2種類です。

 ベースとなっているであろうすた丼は、白米も豚肉も完全に隠れており、生地をめくらないと発見できません。ピザで完全密閉状態です。

■ ピザソースとすた丼のタレが見事に手を取り合った、背徳的な味!

 まずは1番気になっているピザ生地から食べてみます。

 持ち上げると箸から垂れてしまう、薄く柔らかい生地です。食感はもっちりとしており、食べ応えがあります。ピザ。紛うことなきピザ。

 本当にすた丼に合うのか……?疑問に思いつつ、下に隠されている白米と豚肉とともに口に入れてみます。

 これは……ウマいっ!

 ニンニクが利いた醤油ベースのすた丼のタレが、ガーリックトマトソースとチーズソースからなるコクのあるピザソースによく合います。異なるパンチを持つソースが、口内でがっしり手を取り合った、背徳的な味を生み出しています。

 そして豚に紛れたネギのさっぱりとした味が、濃いめのソースをうまく中和し、背徳的だけどしつこくない、そんな絶妙な味に仕上げています。

 さらに思っていた以上にピザ生地と米が合う。炭水化物×炭水化物なのに、異なるもっちりさを持つ2つが、歯の上でうまく噛み合っているのです。

 もし、もっと味のピザ感を強めたいという方がいたら、別添えのタバスコを使うのもいいでしょう。辛さと酸味で、また少し違った食べ心地を味わうことができます。

 全体的には非常に満足感のある「ピザすた丼」でしたが、少し欲を言うなら「ピザ生地が少ないかな?」というところ。割と序盤に生地が無くなってしまい、そうなるとピザの要素はソースだけになってしまうので、少し寂しさが残りました。とはいえピザとすた丼の組み合わせは、新感覚でかなり美味しかったです。

 なお、「ピザすた丼」は、全国の「伝説のすた丼屋」および「名物すた丼の店」で取り扱いが行われています。ラインナップは、今回食べたスタンダードな「元祖盛り」(税込1190円)、少し軽めの「腹八分目盛り」(税込1090円)、さらに控えめな「腹五分目盛り」(税込1030円)の3種類が用意されており、いずれも味噌汁付き。

 店頭での販売に加え、各種デリバリーサービスでも注文可能ですが、価格は店内飲食時と異なる場合があるそうです。

(ヨシクラミク)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025051004.html
情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 すた丼にピザをぶっこんだだと!?「ピザすた丼」、その正体は背徳グルメのラスボスだった