SNS上で物議を醸している「マルちゃん 赤いきつねうどん」のCMを巡り2月21日、企画会社の株式会社チョコレイトと、制作会社の株式会社NERD代表取締役・高橋政記氏が、「一切の生成AIを使用していない」との声明を同時発表しました。

 また、悪質な誹謗中傷や虚偽の情報の拡散を控えるよう呼び掛けています。

 事の発端は、東洋水産株式会社が2月6日に公式Xに投稿した30秒ほどのアニメ動画。若い女性キャラクターがテレビを見て涙を流しながら、赤いきつねうどんを食べる、という内容です。

 しかし、その様子が「性的である」という意見が広まり炎上状態に。さらには「制作に生成AIが用いられている」といった、憶測での批判も寄せられるなど、波紋が広がっていました。

 こうした事態を受け、企画会社と制作会社が今回声明を発表するに至りました。

 株式会社チョコレイト、株式会社NERD共に「本作品の制作において一切の生成AIを使用しておらず、すべてプロのアニメーター・クリエイターによる手作業で制作されたもの」と、明言しています。

 さらに株式会社チョコレイトは、「弊社は本件のクリエイティブに対する責任を持つ立場として、制作に関わるすべての関係者を守ることが責務であると考えております。嘘の情報を拡散する行為や、関係者に対する誹謗中傷は、当該個人の名誉を著しく毀損するものであり、看過できるものではございません」と説明。

 一方の株式会社NERDも「クリエイターに対する個人攻撃や、不当な評価を拡散する行為は、当該クリエイターの名誉を著しく毀損するものであり、到底看過できるものではありません。弊社は、こうした虚偽の情報の拡散や誹謗中傷行為に対して、法的措置を含む厳正な対応を講じてまいります」と強い姿勢を示しました。

 今回の声明が真実を明らかにした一方で、SNS上での誹謗中傷問題の深刻さが浮き彫りになりました。今後は、企業側がどう対応していくのかが焦点となります。

<参考・引用>
東洋水産(@toyosuisan_jp
Masaki(@Masaki_NERD_
CHOCOLATE Inc.(@inc_CHOCOLATE
※見出し画像は東洋水産株式会社が公式Xに投稿したCMアニメのスクリーンショットです。

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025022110.html
情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 「赤いきつね」CM問題に企画会社と制作会社が声明 「一切の生成AIを使用していない」