物価の高騰などによる値上げの波は、銭湯業界にも押し寄せています。そして値上げしたことにより、お店側には別の悩みも。

 京都にある銭湯「玉の湯」の公式Xが、50円玉10枚と10円玉1枚の写真を投稿。どうやら、この支払い方が喜ばれるそうです。たしかに、おつりのことを考えると、これはありがたい!

 京都では10月より、入浴料金が大人(12歳以上)は税込490円から税込510円に、中人(6歳以上12歳未満)は税込150円から税込160円に値上げしています。

 そのため大人料金を1000円や600円で支払うと、必ず50円玉が必要になります。今回の投稿は、このような背景がきっかけでした。写真のように支払うと、「番台さんは内心で飛び跳ねて喜びます」と紹介。

 その後の投稿でも、「新料金になり50円玉がみるみる減っていくのでポストしました」とあらためて理由を明かしています。

 ちなみにこの50円玉10枚と10円玉1枚で入浴料を支払ったのは、常連の方だったそうです。「たまたま50円玉があった」というにはあまりにも数が多いので、もしかすると「玉の湯」の事情を知ってのことだったのかもしれません。昨今両替にかかる手数料も値上げ傾向にあり、お店にとってはまさに福の神。

 なお50円玉がみるみる減っていくといっても、準備をしっかりとしているため不足することはないそうです。

 さらに常連の方が両替してくれる他、「10円硬貨がたくさんあります。両替を希望される方は番台までお声がけ下さい(1円、5円硬貨との両替不可)」と書いたポップも掲出しており、対策は万全のようです。

<記事化協力>
京都 玉の湯公式X(@kyoto_tamanoyu

(佐藤圭亮)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 佐藤圭亮 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024102903.html
情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 常連客に感謝!銭湯側が飛び跳ねて喜ぶ510円の支払い方