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アイデアひとつでさまざまな作品が作れることで人気の羊毛フェルト。Xユーザー「あわわのおんつぁ」さんがモチーフに選んだのは、北斗の拳に登場する悪役「ハート」……もとい「ハート様」です。
いったいなぜ……という疑問はさておき、「脂肪の塊」と揶揄されるほどの大きな体、そして不敵に笑みを浮かべる表情が完全再現されています。何度見ても羊毛フェルトとは思えない出来栄えにびっくり!
過去にもさまざまなアニメやゲームのキャラクター、特撮ヒーローなどを羊毛フェルトで制作してきた投稿者さん。特に人間型のキャラクターを得意としているようで、棚に作品がずらっと並べられた様子は、まるでフィギュアを陳列しているかのよう。
そんな投稿者さんが、新作のモチーフに北斗の拳のハート様を選んだのは……なんと「ノリで」という理由。
なんでも、直近で「仮面ライダードライブ」を制作しており、その流れで俳優・蕨野友也さんが演じた敵幹部の「ハート」を作る予定でしたが、「怪人態か人間態か悩んだ挙げ句『北斗の拳のハート様をワンクッション挟んだら面白くね?』と、おかしなテンションになったことから作ってみた」……とのことです。
まさかの「ハート」違いという理由ですが、作るからには妥協はありません。普段の作風とは異なる太った体型のキャラクターであり、「拳法殺し」の異名を持つハート様らしく、刺せば刺すほどどんどん綿を飲み込んでいく、という難しさもあったようですが、普段の半分くらいの密度に抑え、ふんわり刺すことでこれを克服。
「その分、(逆に)柔らかな雰囲気が出て良かった」と、投稿者さんも振り返っています。その光景、きっと北斗柔破斬のようだったに違いありません。
また、北斗の拳ファンの方であれば気付く方もいるかもしれませんが、実はこのハート様、原作とは細部が若干異なります。数話しか登場しないうえに、アニメやゲーム、フィギュア等によってもディテールが違うので、イメージを固めるのに苦労したそうですが、「資料が少ない分、逆に好き勝手にやれた」とも。
「なので、原作ファンには怒られるかもしれません」と投稿への反応を危惧していたようですが、記事執筆時点でそうした声はほとんど見られません。
指摘どころか、逆に「針刺してる最中『痛ぇ〜よ〜』て聞こえてきそう」「アタタかみのあるボディですね」といったコメントが続々寄せられるなど、北斗の拳ファンからも高い評価を得ているもよう。羊毛フェルトとは思えぬその出来栄えに、多くの方が驚いたようでした。
しかしながら、投稿者さんの心中はやや複雑であるようで、「正直もう少し真面目にやれば良かったかなぁって思っています」と、ネタに走ったが故、仕上がりに納得がいっていない箇所も多くあるようす。
また、作品に大きな反響が寄せられたことから「今後蕨野ハートが作りにくくなってしまいました」と、いう新たな悩みも。果たして仮面ライダードライブの「ハート」と北斗の拳の「ハート様」の共演があるのか、今後の制作にも注目が集まりそうです。
<記事化協力>
あわわのおんつぁさん(@onza_bubbles)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024102901.html