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サービス停止をしていた動画配信サービス「ニコニコ動画」が、8月5日にサービス再開すると公式Xアカウントを通じて発表しました。
大規模サイバー攻撃を受けアクセス不可となった6月8日以降、およそ2か月ぶりとなる再開は、新バージョンで提供されるとのこと。この一報には喜びの声や労いの声等、ニコニコユーザーから多くのコメントが寄せられています。待ってました……!
これまでニコニコ動画は、6月8日にサービスを停止したのち、10日に現況の説明を行うYouTubeライブを実施。その後14日に「ニコニコ動画(Re:仮)」を稼働し過去の一部動画を順次配信、さらには「ニコニコ生放送(Re:仮)」「ニコニコ漫画」「ニコニコ大百科」「ニコニコ実況(Re:仮)」を開始し、サービス再開へ向けて、システムを再構築してきました。
今回の発表によると、8月5日に再開されるサービスは以下の通り。これに伴い、現在提供している臨時サービスはサービスを終了します。このほか、各サービスの復旧の詳細については8月1日に、新バージョン名称については8月5日に発表を予定しているとのことでした。
・ニコニコ動画(動画の投稿・視聴、コメント投稿が可能)
・ニコニコ生放送(公式番組の視聴、コメント投稿が可能)
・ニコニコ大百科(記事の閲覧・作成・編集、掲示板の閲覧・レス投稿が可能)
・ニコニコ静画
・ニコニ・コモンズ
・ニコニ立体
・ニコニコQ
・クリエイター奨励プログラム
このほか「ニコニコチャンネル」「ユーザー生放送」「ボカコレ(iOS/Androidアプリ)」等のサービスにおいても、8月中に順次再開予定。一方「ニコニコミュニティ」については、復旧に必要なデータおよびシステム消失により、サービス再開を断念せざるを得ない状況となったようです。
また、多くの方が気にしているであろうセキュリティ対策については、影響を受けた機器およびその可能性のある機器の利用停止、各種アカウントのリセット、社内ネットワーク通信のセキュリティ強化、管理ポリシーの見直しを実施。
さらに、社外の大手セキュリティ専門企業の支援も受け、新しい環境にニコニコのシステムを再構築の上、各種セキュリティ強化策を講じていく、と報告しました。
今回のサイバー攻撃により、KADOKAWAグループが所有していた個人情報が流出した件については、引き続き社外の大手セキュリティ専門企業の支援を受けつつ、情報の確認作業を進めている段階とのこと。より正確な情報が判明次第、改めて報告が行われるようです。
また、有償サービスの補償対応についても内容が確定。各サービスで補償内容や補償方法は異なりますが、全面的に返金、延長対応が行われ、補償対象期間は、当初予定していた6月度・7月度だけでなく8月度まで含まれます。補償内容の詳細はニコニコインフォで案内されています。
8月5日のサービス再開に先駆け、7月30日20時より「月刊ニコニコインフォ」第34号を、ニコニコ生放送(Re:仮)およびYouTubeにて放送決定。ニコニコ動画 再開や新バージョン、サービス停止に伴う補償、その他ニコニコの復旧予定などについて、ニコニコ代表の栗田穣崇さん、MCの百花繚乱さんが説明を行う内容を予定しています。
今回の発表の最後には、「ユーザーの皆様には、多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを重ねて深くお詫び申し上げます」と、改めて謝罪。
続けて「ニコニコ運営は、引き続き、一日も早い復旧に向けて全力を尽くすとともに、このたびの事態を重大に受け止め、一層の情報セキュリティ体制の強化と再発防止に取り組んでまいります。これからもニコニコをよろしくお願いいたします」と、締めくくりました。
<参考・引用>
ニコニコ公式(@nico_nico_info)
※掲載画像はニコニコ公式Xのスクリーンショットです。
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024072702.html