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「育児は時に、ハッタリが必要だと思う話」としてSNSに投稿されたのは、子育て中の人なら誰でも共感したくなるエピソード。イヤイヤ期真っ只中という2歳の娘さんとの、育児中ならではのやりとりが漫画で描かれています。
投稿者は、育児漫画や猫漫画を手掛ける作家のアトリエほっかむ(猫と育児マンガ・イラスト雑貨)さん(以下、ほっかむさん)。
ある日の就寝時間、娘のちょこちゃんは、パパに「寝る時間だよー」と誘われるも、「ねない!」、「おんぶもしない!」、「あっちいってよ!!」となかなか話を聞いてくれません。
見かねたほっかむさんは、「あ、そうだ!ピカチュウおんぶしてもらったら?」とちょこちゃんに提案。ピカチュウが大好きなちょこちゃんは、「ピカチュウおんぶ」の言葉に反応し、意味が分からないながらも嬉しそうに目を輝かせます。
それを見たパパも、機転をきかせて「……ピカチュウおんぶでおふとんいくよー」とちょこちゃんを誘導。ほっかむさんも「よかったね~ピカチュウおんぶ楽しいよね~」と後押しし、ちょこちゃんは「ピカチュウおんぶ」で無事お布団に行くことができたのでした。
ところで、「ピカチュウおんぶ」とはなんなのか?実際のところ、ちょこちゃんもパパも、言い出したほっかむさんでさえも何かは分からないとのこと。話を聞いてくれないちょこちゃんに少しでも聞く耳をもってもらおうと、ほっかむさんの口から咄嗟にでた言葉だそうです。
ただ、具体的に何をするのかは決まっていないため、ほっかむさんもパパも、「ピカチュウおんぶって何だろう?」と心の中ではハテナがいっぱい。それでも、見事な協力プレイでちょこちゃんの興味をひくことに成功しています。
ちょこちゃんのイヤイヤ期に苦労しているというほっかむさんは、「子どもが気持ちを切り替える・関心を寄せる言葉や遊びを日頃から全力で模索しています」とのこと。
また、この作戦について「2歳児は理屈が通用せず頑固な一方で、新しい表現が大好きなので、その特性を利用している感じでしょうか……」とも教えてくれました。
ちょこちゃんにとって、大好きなキャラクターと楽しそうなワードの入った「ピカチュウおんぶ」という言葉。そこに意味なんて必要ないのかもしれません。
ピカチュウおんぶが気に入った様子のちょこちゃん。今では「(風の谷のナウシカの)王蟲のおんぶしてー!」など、自分で○○おんぶをリクエストするようになったのだとか。そんな時は、内心「何をすりゃいいのだ?」と首を傾げながらも応じているそうです。
<記事化協力>
アトリエほっかむ(猫と育児マンガ・イラスト雑貨)さん(@hockamneco)
(一柳ひとみ)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 一柳ひとみ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024070904.html