世の中には様々なシャツがあるのですが、今回取り上げたいのは、一見何ら変哲もない普通の英文字Tシャツ。

 しかし、よく見てください描かれている文字は「404NotFound」……そうです、ネットでサイトが繋がらない場合や、何かのエラーが起きている場合に表示される文言です。

 このシュールなシャツを着ていると、世の中の人々はどのような反応を示すか?また「ディープなネットユーザー」がこのシャツを見ると即座に「ぬるぽ」を連想し「ガッ!」と反応するのか?個人的に興味があったので実験してみました。

■ 「404 Not Found」Tシャツとは

 「404 Not Found」Tシャツは、ネット上のスラングとして親しまれている「404 Not Found」をあしらったシャツ。ネタTシャツとしていくつかの個人やメーカーから発売されています。

 「404 Not Found」は、サイトの接続エラーや、何らかの不具合が起きた場合に表示されるHTTPステータスコード及びメッセージ。たとえば、接続先にHTMLファイルが存在しない場合などに表示されます。

 また、スクリプトやプログラムの不具合の一つ「Null Pointer Exception(通称ぬるぽ)」が発生すると、「404 Not Found」などのメッセージが表示されることがあります。

 ですので、ディープなネットユーザーは掲示板などに貼られたURLで「404 Not Found」が表示されると、「Null Pointer Exception」を連想し「ぬるぽだよ」と言う人もおり、更にそれに続け「ガッ!」とコメントをすることもあります。

 ちなみに、「HTTPステータスコード」は他にもあり、「403 Forbidden(アクセス権がない)」、「503 Service Unavailable(サーバ負荷などでサイトがダウンしている)」などの種類があります。

■ 「404 Not Found」Tシャツを購入してみた

 今回は、その「404 Not Found」Tシャツを購入し、どれだけの人が反応するのか。もしくは、「ガッ」というのか実験してみたいと思います。

 オンラインで購入した「404 Not Found」Tシャツは写真のもの。パッと見は、どこにでもあるようなシャツです。

 メーカーは「DALUC」と書いてあります。ほぼ出オチのギャグであるにもかかわらず、割としっかりとした布地。いい買い物をした。

■「404 Not Found」Tシャツを着て街を歩いてみた

 ではさっそく、「404 Not Found」Tシャツを着て街(地元)を歩いてみます。事前に歩くことを周囲に通告しておりましたので、何人かは気づいてくれる……そのように期待はしていたのですが……

 大きな期待とは裏腹に、特段注目されることもなく、ほとんどの人がスルー。

 ここに「404 Not Found」とおかしな文言が書かれたシャツを着ている人がいるぞ!とアピールしても、特に目をやる人もなく。

 どうやら、書いてある内容はかなりシュールなのですが、見た目は普通の文字Tシャツ。

 人はシャツの文字までしっかり読まない。そんな当たり前のことを痛感させられました。さすがに、外国人がよく着る「ふざけた漢字」が書かれていれば、何人かは見るだろうけど。

 しかし、意外な出来事もありました。そのあと、知り合いと普通にランチをしていたら、友人から「そのシャツほしかったんです、買おうと思ってました」と、まさかの告白。

 割とこのシャツのニーズは多いのかもしれませんね。よくみるとデザインもオシャレだし、せっかくなので今後も着用しようと思います。

 ということで、今回の実験結果は「404 Not FoundTシャツを着て街を歩いても、反応する人はいない」でした。これが秋葉原ならまた結果は違ったのかも知れませんが……。

 もしこの「404 Not Found」Tシャツを着ている人を見かけたら、ぜひとも「ガッ!」と言ってやってください。それ待ちで着ているかもしれませんので、気持ちをぜひ察してあげてください。

(たまちゃん)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 404NotFoundシャツを着ていたら「ガッ!」と言われるか?実際に着て歩いてみた結果