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京都にある「大本山 南禅寺」の公式Twitterが、6月19日に注意喚起のツイートを投稿しています。それによるとお寺の境内で参拝者に「写真を撮ってあげる」と話しかけ、参拝者のスマホで撮影。その後に自分が持っていたカメラで撮影して、500円や1000円などの金額を要求する人がいるとのこと。
禅宗のお寺「南禅寺」は、臨済宗南禅寺派の大本山。日本最初の勅願禅寺といわれており、境内には重要文化財として指定されている「勅使門」や「三門」、さらに国宝に指定されている「方丈」などがあります。
由緒正しいお寺で起きた、参拝者にお金を要求するという事案。「南禅寺」の公式Twitterでは、こういった行為は許可していないことはもちろん、「写真を撮ってあげる」「撮らせてほしい」「金銭は要求しない」などを話しかけてくる人に注意するよう呼び掛けています。
この件について「南禅寺」に取材し、総務部長の圓山さまから話をうかがいました。境内で金銭を要求する事案が発生したのは6月。参拝者の方は、実際にお金を支払ってしまったといいます。
参拝者の方の話では、金銭を要求してきた人は1人で行動していたようす。人物の特徴などは、模倣犯や固定観念で見ないようにするためにあえてツイートなどは行わないそうです。
また、事案が発生した具体的な場所についても、注意する場所を決めつけてしまわないように伏せているとのこと。
今後の対策については警察にも相談しつつ、貼り紙や、ホームページなどで注意喚起を続けていくと語っていました。
今回のツイートは1万5000件以上リツイートされ、1万9000件を超えるいいねを集めています。投稿を見た人たちからは「そのうち罰が当たりますよ」「気をつけます」「拡散しておきます」などのコメントが寄せられています。
似たような事案は海外の観光地などではよく聞きます。それが日本のお寺でも起きるようになってしまったのは非常に残念です。これ以上、被害に遭う人を増やさないためにも十分注意するようにしましょう。
<記事化協力>
「大本山 南禅寺」公式Twitter(@nanzenji_kyoto)
(佐藤圭亮)