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アイスのフレーバーと言えば、バニラやチョコなど甘いものが一般的ですが、今回筆者が出掛けた先で偶然出会ったのは、少し変わった”醤油フレーバー”のアイス。
醤油とアイスなんて本当に合うのか?どんな味なのか想像もつきませんが……だからこそ、「やってみる価値はありますぜ!」ということで、早速購入し食べてみました。
筆者が購入したのは、「サクラカネヨ」のブランドで知られる鹿児島県いちき串木野市の吉村醸造株式会社が販売している「醤油アイス」。みそ、ソースなども取り扱っていますが、有名なのはなんといっても甘口醤油。昭和2年創業の伝統の味は、鹿児島県民に広く愛されています。
そんな老舗が手がけた今回の「醤油アイス」。魚型の醤油さしが描かれたパッケージがとってもかわいらしく、310円(税込み)で販売されていました。
ふたを開けて中身を確認すると、アイスの色はやや黄色みのある乳白色。醬油と聞くと赤黒っぽい色を勝手にイメージしていましたが、一見するとバニラアイスと変わらない、シンプルに食欲をそそられる色です。
肝心の味の方はというと、パクッと食べた瞬間は濃いミルクの風味。口どけもなめらかで、アイスとして完成度が高いのはもちろんですが、ポイントはやはり、後からほんのり感じる醤油の甘み。
醤油といえば一般的には塩分が高くしょっぱいものですが、この醤油アイスにはサクラカネヨの「甘露」という、鹿児島ならではの甘口醤油が使われており、まさにみたらし団子のような味わいが楽しめます。なるほど、これは良い意味で期待を裏切られました。
同行していた子どもたちにも好評で、初めは「ちょっとちょうだい」だったのに、次から次にアイスをすくう手が止まらず。気付けばあっという間に完食されてしまいました。トホホ……。
それにしても、こんなアイスがあったなんて。長く鹿児島に住んでいますが全く知りませんでした。と、いうのもこの醤油アイス、どうやら販売を開始したのが2019年7月ごろという、まだ販売を開始して間もない商品。
吉村醸造株式会社の広報さんに連絡して詳しくうかがうと、スーパー等量販店では販売されておらず、直売所やイベントでの販売のみ。同社のオンラインショップでも7月から9月下旬の期間限定でしか取り扱っていないのだそうです。
2023年現在ではサクラカネヨの本社直売所(いちき串木野市)、北薩支店(出水市)、鹿児島支店(鹿児島市)、姶良支店(姶良市)の4か所に加え、筆者が入手したようなイベントへの出店時に限定。今のところこれ以上の販路の拡大は検討していないとのことです。
醬油アイス自体は全国各地で製造・販売されていますが、甘い醤油を使ったアイスはある意味では激レアな一品とも言えるのかも。鹿児島在住者はもちろんですが、県外在住者も、来鹿の際はぜひチェックしてみて欲しいサクラカネヨの醤油アイス。イベント出店情報はHPにて詳細を確認できますが、醤油アイスの販売がない場合もあるのでご注意ください。
<記事化協力>
サクラカネヨ 吉村醸造株式会社
(山口弘剛)