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5月15日は「ストッキングの日」。1940年の5月15日に、アメリカのデュポン社が「ナイロン製ストッキング」の販売を始めたことが由来とされています。
それまで流通していた高価な「絹製ストッキング」から、大量生産が可能で安いナイロン製のストッキングが広く使われるようになりました。
今や多くの女性が使用しているストッキングですが、「伝線」はストッキングを着用するうえで大きな悩みですよね。
そこで、編集部の公式Twitterにて「ストッキングの伝線の予防法・応急処置」について募集してみました。さらに、調査を進めると、昔からよく言われている”ある方法”が実はNGだったことも判明……!ストッキングの伝線が起こりにくくなる具体策も紹介します。
伝線の応急処置として「透明マニキュアや液状のりで伝線箇所を固める」という意見が寄せられました。
伝線が起きるメカニズムは、肌着類を取り扱うグンゼ公式サイトの説明によると以下のとおり。
1. 糸が切れる
2. 穴があく
3. 切れた糸が上下に抜け続ける
4. 穴がどんどん広がる
(参考:グンゼ「ストッキングの伝線はなぜ起こるの?予防法や対策法とは」)
たしかに、穴があいた箇所を透明マニキュアなどで固めれば、伝線を食い止めることができそうです。
ただし、当然のことながらマニキュアや液状のりの本来の用途から外れます。肌荒れに繋がるリスクもあるため、あくまでも応急処置であることを念頭におきましょう。また、肌が弱い方は、これらの応急処置は控えたほうがよさそうです。
Twitterでも寄せられたとおり、「予備のストッキングに穿き替える」または「コンビニやスーパーに替えのストッキングを買いに走る」ことが一番安全で確実な伝線の応急処置といえるでしょう。
ストッキングの伝線を予防する方法として昔からよく言われているのが「冷凍庫で凍らせる」というものです。
実は、この「ストッキングを凍らせる」という方法は、伝線の予防法としてNG。ネットメディアのマイナビが、ストッキングメーカーのアツギにインタビューした記事「ストッキングは凍らせると伝線しにくくなるってホント? 専門家に聞いた」の中で、担当者が明確に答えています。
記事によると、現在広く使われているストッキングは、ポリウレタンやナイロンなどの化学繊維でできているものが多く、ポリウレタンは極端な低温に弱いため、凍らせると繊維がもろくなってしまう可能性があるそうです。
ストッキングの伝線を防ぐために意識すべきなのは、穴をあける要因を極力排除すること。……言ってしまえば当然のことですが、具体例を見てみると「そこまでやっていなかった!」という方も多いのではないでしょうか。
▼ 伝線の予防策
・自分に合ったサイズを選ぶ
・かかとや指先(手足両方)、すねなどの保湿をしっかり行う
・長い爪やネイルをしている方は要注意
・穿く前にアクセサリーや時計を外す
・左右のストッキングを交互に引き上げながら穿く(片方ずつ穿かない)
(参考:グンゼ「ストッキングの伝線はなぜ起こるの?予防法や対策法とは」/マイナビ「ストッキングは凍らせると伝線しにくくなるってホント? 専門家に聞いた」)
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これだけではわかりにくいと思うので、補足説明をします。
【自分に合ったサイズを選ぶ】
ストッキングのサイズを身長だけで選んでいませんか?自分に合ったサイズを知るには、身長以外に「ヒップサイズ」を知る必要があります。ヒップサイズは、横から見たときにヒップが一番高くなっている部分の周囲です。よく伝線してしまうという方は、一度サイズが合っているか確認してみましょう。
【保湿を行う・爪やアクセサリー類に注意】
肌の乾燥や長い爪・ネイルのデコレーション、アクセサリー類もストッキングを傷つける要因となります。脚と手の指先の保湿をしっかり行いましょう。穿く前にアクセサリーや時計を外し、爪が長い方は手袋をしてストッキングを穿くのも方法のひとつです。
【左右のストッキングを交互に引き上げながら穿く】
筆者も知らなかったのですが、片足ずつではなく、左右のストッキングを少しずつ上げながら穿くのが正しいストッキングの穿き方だそう。
つま先・かかとをぴったり合わせ、ゆっくりとふくらはぎまで引き上げたら、反対の足にストッキングを通し、同様にふくらはぎまで引き上げます。
その後は、交互に左右のストッキングを引き上げていきます。股下をフィットさせたら、ストッキングの内側に手を差し入れ、手の甲で押し広げるようにしてパンティ部分をヒップやウエストに合わせます。
また、Twitterでは「伝線しても丸く穴があき、伝線が広がりにくいストッキングを選ぶ」といった意見も寄せられました。ほかには、パンプスを履くときに使用する「フットカバー」をストッキングの下に穿くといった方法も。爪やかかとがストッキングに直接当たらないため、ストッキングが伝線しにくくなるそう。
本稿を書くにあたって、さまざまなストッキングメーカーの公式サイトを閲覧しましたが、各メーカーで共通しているのが「正しい穿き方で伝線は起こりにくくなる」ということ。
また、正しいサイズを選ぶ、保湿を心がけるという点で、ストッキングを穿く前からできることはあります。
ストッキングは繊細で、基本的には消耗品ですが、穿き方次第で長持ちさせることができそうです。
とはいえ、爪が当たったりバッグや服のデコレーションに引っかかったりと、気をつけていてもちょっとしたきっかけで伝線が起きてしまうことはあります。予備をバッグや職場の机に入れておくと、やはり安心です。予備のストッキングは、持ち運びやすいハンディタイプ(何組かのストッキングが連なっているもの)がおすすめです。
<参考>
ストッキングの伝線はなぜ起こるの?予防法や対策法とは|GUNZE
ストッキングは凍らせると伝線しにくくなるってホント? 専門家に聞いた|マイナビ学生の窓口 フレッシャーズ
(上村舞)