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スターバックスコーヒーにて、持ち帰りを頼んだ時にもらえる紙袋。帰宅後、そのまま捨ててしまうのはもったいないかもしれません。
この紙袋を用いて、おしゃれなペンホルダーにリメイクした、という作品をツイッターで発見。使い込まれた革製品のような、ヴィンテージ感漂うペンホルダーは、このまま市販されていてもおかしくない完成度です。
投稿主さんは、本業の傍ら、こうした小物づくりやDIYを趣味としており、これまでにもさまざまなアイデア作品を多数制作。革を用いたペンホルダーを作ったこともあったそうですが、動画サイトにてスタバの紙袋を財布やカードケースにアレンジした作品を見て、作ってみることにしたのだそう。
その工程は、本体と表面のベルト2枚の型紙を作ってから、紙袋の任意の箇所を切り取り、穴を開けた後に縫い合わせていく、という手順。これだけを聞くとシンプルに感じますが、紙を二重にしたり、本革を薄くした時に出る床革(とこがわ)という端材で補強する等、実際に使用できることを想定し、丁寧な加工を施しています。
その使い心地については、過去に革で作った作品とほぼ変わらない感覚で日常使いできている模様。普段愛用しているペン2本がぴったりと収まるような設計は、長年の研究の積み重ねで投稿主さん用にパーソナライズされた、いわば特注品。「形はほぼ理想形に近い」と、そのデザインには自身も納得のようです。
一方、補強をしているとはいえ、そこはやはり紙製品。耐久性についてはまだまだ研究段階とのことで、フチの接着や、表面の摩擦によるはがれ・破れなど、紙袋だからこそ配慮するべきポイントについては、これから実証と改善を繰り返していくとのこと。今後、革靴のコーティングクリームを塗ったり、防水スプレーをかけるといった、更なる補強を施していく予定だそうです。
「DIYって、そういうのを突き詰めるのが楽しいんですよ」
作ったものを実際に使いながら、こうした検証を繰り返すことこそ、もの作りの楽しさである、と創作のポリシーを語った投稿主さん。ツイートには「作り方を教えて欲しい」という声も多く寄せられていますが、「まずは手を動かしてみること」をアドバイス。
「1回目から完璧なものを求めると、うまくいかなかった時にガッカリして続かないと思います。自作するものは不完全なもので、その完成度を上げることを楽しめば、スキルも上がるし、デザインも洗練されていくものです」
こう語る投稿主さんからは、きっと心の底からモノ作りを楽しんでいるんだろうと、職人気質の心意気を感じました。真似をして同じものを作ろうとするのも良いですが、「今、本当に自分が欲しいもの」「こんなのあったらいいのになと感じるもの」を作ることこそ、創作の本質である気がします。
実際に「スタバの紙袋 リメイク」といったワードで検索を行うと、さまざまなアイデア作品を見ることができます。身の回りの色んなものが作れるので、これらを参考にしつつ、自身にとって必要な物を作ってみては、いかがでしょうか。
<記事化協力>
匿名希望さん
(山口弘剛)