- 週間ランキング
UVレジンという紫外線で固まる樹脂を薄く均一に伸ばして固め、折り紙のようにして作った作品を投稿しているTwitterユーザーのGadgetさん。透明で色鮮やかな美しい薔薇や鶴に目を奪われます。
作品を見た人たちからも「淡く繊細で素敵」「レジンを折るという発想なかった」などの声が寄せられ、絶賛されています。
「おそらく私以外にやっている人がいないので、レジンペーパーアートという技法で普段は呼んでいます」と、自身の作品について語るGadgetさん。たしかに、このようなレジンアートは見たことがありません。
作り始めたきっかけなどは何だったのでしょうか。レジンペーパーアートの魅力などについても、詳しく話をうかがいました。
レジンペーパーアートを始めたのは、2022年12月。Twitterの企画でレジンのみで立体物を作ることになり、「なんとかモールド(レジン用の型)を使わずに立体作品を作れないか」と考えたのが始まりでした。
当時「レジンを薄く伸ばしたら折り紙のようにできるかもしれない」とひらめき、さっそく作業を開始したそうです。
作品を作る上で大変なことは、レジンを均等な厚さに伸ばして広げること。薄すぎてもくっついてしまい、逆に厚すぎると「パキッ」と折れてしまうのだとか。
さらにムラがあると折り紙のようにならないので、ちょうど良い厚さに手作業で伸ばすことが一番大変であり、苦労する部分だといいます。
こだわっている点は「色を付ける時に気泡が入らないようにすること」とGadgetさん。
レジンを均等な厚さに伸ばして折り紙のようにした後、色付きのレジンで色を塗ります。その時に、筆の気泡がのらないように慎重に色付けをしているそう。
完成までにかかる時間についても聞くと、それぞれ違うものの「鶴」の場合は丸1日かかったといいます。
このような苦労やこだわりを経て完成するレジンペーパーアート作品。
一番の魅力は透明感で、折り紙をレジンコーティングした時には出ない「完全透明な作品」ができるのだとか。経年劣化でコーティングが剥がれたりすることもないと語ります。
今後は「レジンペーパーの作品をもっと広めていきたい」と目標を掲げるGadgetさん。今回、作品を見た多くの人から温かい言葉をもらい「とても嬉しかった」と喜びをにじませます。
「次は創作折り紙や、もっと花弁がたっぷりついているようなお花の作品をレジンペーパーアートでやってみたい」と創作意欲を燃やしていました。
<記事化協力>
Gadget(ガジェット)さん(@GsMapleFactory)
(佐藤圭亮)