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3月3日のひな祭りには、女の子の健やかな成長や幸せを祈願して雛人形を飾る風習があります。
お内裏様とお雛様、三人官女に五人囃子……毎年飾るたび、愛着が湧いてくるものですよね。それが、代々受け継がれている雛人形であればなおのこと。
関西で暮らすツイッターユーザーのなおぴDHさん宅の雛人形は、57年前から受け継がれる歴史あるもの。久しぶりに箱から出された雛人形の、衝撃的な写真がTwitterに投稿されました。
髪の毛が逆立ってしまっているのは、三人官女のうちの1人。その髪型はまるでスーパーサイヤ人!他にも「パンクな官女」などのコメントが寄せられています。
人形を入れた箱が逆さまの状態で長年保管されていたため、こんな髪型になってしまったそうですが、投稿者に話を聞くと、箱が逆さになってしまった意外な理由が明らかになりました。
この雛人形は、祖母が伯母のために57年前に購入したものだそう。1992年に飾って以来、ずっと押し入れで保管してあったそうです。
そして約30年振りに飾ろうとしたところ、変わり果てた姿の官女を発見。最初は笑いが止まらなかったなおぴDHさんでしたが、落ち着いて考えてみると、「救出してあげられてよかった」と感じたそうです。
というのも、約30年前に雛人形を片付けた際には、全部ケースに入れて仕舞ったため、逆さのまま片付けた可能性は低いとのこと。
箱が逆さまになったのは、雛人形を片付てから約3年後。1995年に起こった、阪神・淡路大震災の揺れによるものだろうと、投稿者のなおぴDHさんは推測します。
「阪神淡路大震災が来てそのままの状態で放置していたのでこの様な髪型になったのだと思います」
他にも傾いている箱があったものの、どの人形も髪の乱れを除けば、顔に傷などもなく綺麗な状態だったとのこと。
この雛人形に、そんな歴史があったとは。自分の身代わりとなって厄を引き受けるとも言われている雛人形。歴史を知ってから再度写真を見てみると、また違った感情が湧いてきます。
<記事化協力>
なおぴDHさん(@nAopivan)
(一柳ひとみ)