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タヌキさんに会いたくてマンホールのそばでずっと待っているのは柴犬の銀次くん。タヌキと出会った場所に来ると散歩を中断して動きません。
飼い主さんも「誰か銀次にタヌキさんを諦めるよう説得してくれませんか~」と困っている様子。その姿をTwitterに投稿すると、「健気で可愛い」など数多くのコメントが寄せられています。
投稿された動画には、「出てこないのかなぁ?」という感じで、首を何回もかしげながらマンホールを見つめている銀次くんが映っています。
ツイートには「タヌキさんはもう居ないのに、また会えると思ってここに通い続けて1週間」とありますが、こんな姿を見てしまったら、散歩の続きをさせようと連れて行くのがしのびなくなってしまいます……。
飼い主さんに話をうかがうと、「この地域は田舎なので野生のタヌキがいます」とのこと。普段から夜になるとあちこちでタヌキが出没するそうで、約1週間前、散歩中に偶然見かけたといいます。
散歩中、何かの気配を感じた銀次くんは突然ダッシュ。小さいタヌキを発見すると追いかけて行ったそう。しかし、タヌキは側溝をつたって別の入り口からマンホールの中へ隠れてしまったのだとか。過去のツイートでも動画が投稿されていて、そこでもマンホールを見つめているのは、そういう理由があったんですね。
「マンホールの中から鳴き声が聞こえていたので、タヌキが隠れていると分かっていたようです」と飼い主さん。
どうやらタヌキはマンホールの下を住みかにしているようです。それを把握した銀次くん。好奇心旺盛で頑固な性格なので、「出てくるまで動かないぞ!」と、ずっと見つめているのかもしれません。
タヌキを発見して以来、散歩でこの場所を通るたびに、マンホールの穴をのぞいたりニオイをかいだり、動画のように首をかしげながら様子をうかがっているそう。飼い主さんも「放っておけば何時間でも待っていそう」と語ります。この寒い時期に何時間も同じ場所に居続けるのはツラい……。
そのため2~3分は付き合ってあげるのだとか。ただし、銀次くんが2~3分で満足するわけがありません。帰ろうとリードを引っ張っても踏ん張って、頑として動こうとしないといいます。興味をひこうと好物のオヤツを見せても反応無し。「最終的には抱っこして強制終了しています」と教えてくれました。
タヌキが出てくるのを待つ銀次くんについて、首をかしげてマンホールを見つめる姿は可愛いと認める飼い主さん。
一方で、「興味のあるものに対する執着心がすごいので、ちょっと困っています」と正直な気持ちを吐露。タヌキが出てくるのが先か、銀次くんが諦めるのが先か、飼い主さんの苦労はまだまだ続きそうです。
<記事化協力>
いぶし銀さん(@shiba48love)
(佐藤圭亮)