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携帯電話の普及により数を減らしている電話ボックス。その独特のたたずまいは、イマジネーションの世界へ誘うような、不思議な雰囲気に満ちています。
廃墟などをメインに撮影している写真家のtoshiboさんがTwitterに投稿したのは、大きさもまちまちな赤い鳥居が林立する中、ポツンと明かりを灯す電話ボックスの写真。異世界から電話がかかってくるような気がしてきます。
もともと奇妙な場所を中心に写真を撮っている、と語るtoshiboさん。「こういった場所は面白いなと思い、探して撮影しました」と話してくれました。
ここは、群馬県伊勢崎市にある小泉稲荷神社。集落の中心部に位置し、平安時代の末ごろに住民の安泰と五穀豊穣を願って京都の伏見稲荷を勧請したと伝わり、少し離れたところには大きな一の鳥居があります。
元となった伏見稲荷は、願掛けなどで赤い鳥居を奉納することで知られています。この神社も、個人や企業などから数多くの鳥居が奉納されているのですが、大きさがまちまちで限られた参道のスペースに密集しているため、一種独特の迫力になっているのが特徴。
撮影するにあたり、toshiboさんは電話ボックスの明かりが目立つ夜の時間帯を選びました。「地面の反射もあったら良いかと思い、雨の日に撮影しています」とのことで、じんわり地面に照り映える光もいい感じです。
昼間は道の向かいに駐車場があることもあり、開放的な雰囲気もあるのですが、夜になると鳥居の圧力と電話ボックスの存在感が際立ちます。まるで、別の世界へも電話ができてしまいそう。
この神社には参道の向かいに駐車場があるので、車でのアクセスは良好ですが、静かな集落の真ん中という立地もあり、訪れる際には騒いだりしないよう注意が必要。地元の方々から篤く信仰されている神社なので、敬う気持ちを持って参拝するようにしてください。
<記事化協力>
toshiboさん(@JIYUKENKYU_jp)
(咲村珠樹)