「防災無料イラスト」の名でウェブサイトおよびツイッターアカウントを運営している、イラストレーター・いぢちひろゆきさん。

 ウェブサイトでは、自治体などに重宝される「防災無料イラスト」の提供をおこない、ツイッターではイラストの新作情報から、季節に合わせたタイムリーな防災情報まで、便利でためになる情報を平日は毎日発信しています。

 いぢちさんは、イラストレーターであると同時に防災士の資格を持っています。30年にわたるイラスト活動の中で、防災のイラストを描き始めるようになったのは、5~6年前。町内会で防災の担当になったことがきっかけだったそうです。

 町内の防災マニュアルや、防災訓練のポスターを作る際にイラストを描くうちに「防災専門のフリー素材のサイトを作ったら役に立てるかも」と考えるようになったいぢちさん。その後、2019年9月に台風15号の影響で町内が3日間停電したことや、翌月の台風19号が東日本に大きな被害をもたらしたことにより、「これはやらなくちゃ」と活動への決意を固めたと言います。

 イラストは、全ていぢちさん自身が描き、「防災無料イラスト」のサイトで公開・配布を行っています。その数は700点以上にのぼり、今も毎月10数点ほど新しいものが追加されているそうです。

 公開されているイラストは商用利用を除き、自治体、自治会、町内会、NPO団体や各種公的団体の防災目的の配布物、ウェブサイトでの利用等において使用することが可能。なお、実際に使用する場合にはサイトにある「注意事項」を必ず確認してください。

 これから迎える年末年始、特に注意するべきことをうかがうと、「火災が増えるので注意してください」とのこと。特に家庭内において、ストーブが布団や洗濯ものに接触して火災が発生するケースが多いのだそう。そういえば筆者も以前、カーテンがストーブに触れてヒヤッとしたことが……肝に銘じておきます。

 また、寒い中で大きな地震が発生し、停電や避難生活を強いられると、寒さが健康の天敵になり得ます。こうした事態に備え、「使い捨てカイロなどの防寒用品も見直しておきましょう」と、教えてくれました。

 防災情報を発信する活動において「自分でいろいろ調べて発信していくうちに、耐震補強とか家具の固定、水や食料の備蓄、避難場所やルートの確認とか、基本的なことが結局一番大事だとわかったので、そういう情報をイラストで少しでも親しみやすく伝えていければいいなと思っています」と、いぢちさん。

 災害への備えは日ごろの準備が全て。防災グッズ等の用意はもちろんですが、気持ちの面においても有事に慌てず対応できるよう、日ごろから意識を高めるべく、「防災無料イラスト」から発せられる情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。

<記事化協力>
防災無料イラストさん(Twitter:@bot39507348 / HP:防災無料イラスト
いぢちひろゆきさん(@IjichiHiroyuki)

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 防災専用フリーイラストを公開 イラストレーター・いぢちひろゆきの活動に注目