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「私の個性はきっと誰かにささる」という、ハンドメイド作家を中心に、ツイッターをにぎわせているハッシュタグがあります。タグ付けされた作品はどれも、作者入魂の個性的な作品ばかりですが、一際異彩を放っていたのが「Mef屋(めふや)」さんの作品です。
鈍く輝く鉄製の杯に、ところどころ緑でおおわれたツルが巻き付いていますが、目を引くのは何といっても宙に浮かんでいる青く輝く鉱石。ファンタジーの世界を感じさせる神秘的な作品に、思わず見惚れてしまいました。
Mef屋さんは、大人のファンタジーをテーマにランタンやアクセサリーを制作、販売しているハンドメイド作家。その美しく幻想的な作品の数々は、ハッシュタグ通り好きな人にとってはたまらない世界観です。
そんなMef屋さんが投稿した今回の作品。実は鉱石部分が光って輝くランタン(ランプ)としての用途があり、実用性にも優れています。しかしながら、作品を販売しているWEBショップでは取り扱っておらず、アートイベント「デザフェス」出展時の目玉商品として、毎回1点だけ制作をしているのだそう。
つまり、今作も過去に開催されたデザフェスのために制作した物でした。11月20日に参加予定となっているデザフェスvol.56でも、今作とは異なる新しい「浮くランタン」を制作しようと考えているとのこと。
多くの方が疑問に思っているであろう、浮く鉱石の仕組みについては、残念ながら「企業秘密」。単純に磁石で浮かせているわけではなさそうですが……もしかすると、本当にMef屋さんの魔法がかかっていたりして。
ファンタジー系のゲームに強く影響を受け、幼少時から魔法使いになるのが夢だったというMef屋さん。もしもファンタジー世界のランプやアクセサリーが、現実にあったらどんな感じだろう……という思いと、学生時代に学んだプロダクトデザインを掛け合わせた唯一無二の作品は、まさに「現代の魔法」と呼ぶにふさわしいのかもしれません。
<記事化協力>
Mef屋さん(@mefsgallery)
(山口弘剛)