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北海道・釧路で2店舗を展開しているスーパー「あいちょう」が、コロナ禍での生活にとても役立つ「お見舞いセット」(税込3132円)を8月24日から販売。
Twitterで報告すると、1万件を超えるいいねがつき、「助かる」「素敵」など多くの声が寄せられ、注目を集めています。
「コロナになった数人に経験談を聞いてセットを作成してみました」と紹介された写真には、多くのインスタント食品に即席麵、飲み物などが並んでいます。コロナに感染した時に必要な商品が集められており、いろいろ探す手間が省けて便利そうです。
「あいちょう」を運営する株式会社あいちょう釧路の取締役社長・相澤さんに取材したところ、発売のきっかけは自社の福利厚生だったそうです。
2年くらい前から従業員がコロナに感染した場合、会社から食料セットをその従業員の自宅まで各店長が無償で届けるシステムになっているとのこと。
芦野店の店長を兼任する相澤さんも食料セットを届けた際、受け取ったパートの方がとても喜んでいる姿を見て「これアリだな」とひらめいたと言います。
そこで従業員をはじめ、関東に住む兄弟から、取引先の人に到るまで、感染経験をもつ人たちから、当時食べていたものや、欲しかったものなどをヒアリング。その声を反映させ「お見舞いセット」を作ったそうです。
しかし、意見を吸い上げていくと、当然のことではあるものの、人によって症状や好みがバラバラ。そのため「なるべく老若男女、どの人でも喜んでもらえるように作成しました」とのこと。改良の余地もまだまだあると考えているそうです。
ちなみに「お見舞いセット」の中身は、「紅鮭かゆ」「玉子かゆ」「梅かゆ」「白かゆ(2パック)」「どん兵衛きつねうどん小(2個)」「どん兵衛そうめん小(2個)」「おとなのふりかけ5種入」「みかん缶」「白桃缶」「ミックス缶」「ポカリスエット1.5L」「アクエリアス500ml(2本)」「ウィダーインゼリー(2パック)」「ゼリー(3個)」、となっています。
「これだけ感染者が増えているので、少しでもお客様にとって利便性があり、時短にもなってお得な商品を」と語る相澤さんですが、スーパーによっては簡単にセットを作成できない業界の裏事情もあるのだとか。
スーパーも各社で部門の縦割りやメーカーとの条件や取り決め、レジのオペレーション面など、弊害になることが多々あるそうです。
それでも相澤さんは、もしもの時のために自分で備えとして買えたり、贈り物としても使えたりするセットは「需要がある」と言い、小売店側もセットで売ることができると単価のアップなどにも繋がるとメリットを挙げていました。
「お客様のために」という相澤さんの想いが全国のスーパーにも広がっていくと良いですね。
<記事化協力>
あいちょう釧路公式Twitter(@ainori_aichou)
(佐藤圭亮)