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地震や火災を想定して定期的に行われる防災訓練。学生時代に、誰もが一度は経験したことがあるはずです。私が在籍していた保育園でも定期的に防災訓練が実施されており、万一の時に子どもたちの命を守れるよう、真剣に取り組んでいました。
いつどこで起こるかわからない災害。保育園・幼稚園だけでなく、家庭でも「おうち防災訓練」をすることをおすすめします。この記事では、小さな子ども向けの家庭でできる防災訓練の方法をまとめました。
ダイニングテーブルの下、ベッドの下など、地震が起きた時にどこにどう隠れるかを親子で考えてみましょう。「頭とお尻を隠せる場所はどーこだ?」など、クイズ形式にすると楽しみながら訓練をすることができます。
園の訓練では机の下に隠れることが基本ですが、家庭の場合は、寝ている時、お風呂に入っている時など、色々なシチュエーションで安全な場所を考えてみましょう。
暗所が苦手な子は意外と多いため、疑似的に停電を体験し、突然の停電に備えましょう。保育園や学校で訓練が行われるのは昼間のみ。夜間の防災訓練については、未経験な子どもがほとんどです。
キャンドルや懐中電灯などで雰囲気を盛り上げるなど、ひとつのイベントとして親子で楽しみながら取り組みましょう。子どもが怖がらない工夫をすることで、停電時の恐怖を和らげることができます。大人も、停電の疑似体験をすることによって新たな気付きがあるかもしれません。
停電、断水を疑似体験するためのおうちキャンプもおすすめです。リビングにテントを張り、家族で楽しみながら防災訓練をすることができます。
万一離ればなれになってしまった時に備え、自分の名前、両親の電話番号、自宅の住所が言えるよう練習しておくと良いでしょう。電話番号は、繋がらない場合を想定し、パパとママ、祖父母など、なるべくたくさんあると安心です。
名前は言えても、電話番号や住所まで覚えるのは難しい子も多いと思います。その場合は、メモに書いていつでも携帯できるよう工夫しましょう。
自宅に戻れなくなった場合を想定し、最寄りの避難場所と避難経路を家族で話し合いましょう。避難場所を共有することは、別々の場所で災害に遭った時、なるべく早く再会できる手助けになります。
小学校など、子どもに馴染みのある場所なら良いですが、行ったことのない場所であれば、実際に行って目で確認させてあげましょう。また、自宅から一緒に避難することを想定し、避難経路を一緒に歩いてみることもおすすめです。
日常生活の中で、楽しみながら防災訓練をすることで、災害が起こった時の、子どもの恐怖や不安を少しでも軽減することができるかもしれません。また、定期的に「おうち防災訓練」をすることで、有事に備え、大人も身を引き締めることができるでしょう。
(一柳ひとみ)