アニメや映画、舞台にまで活躍の場を広げるゲーム「刀剣乱舞(とうらぶ)」シリーズ。登場する刀剣男士は2022年7月28日現在、101振りにのぼりますが、最新の「笹貫」を除く100振りの姿がファンの手により、クッキーで全員集合しました。

 どれも特徴をよく捉えた姿となっており、味だけでなく見た目でも楽しめるものとなっています。

 名だたる刀剣が戦士へと姿を変えた「刀剣男士」。いずれ劣らぬ名刀が揃い、それぞれに伝わるエピソードから姿や衣装などがデザインされているため、実物の日本刀に興味を持つ人も増えています。

 2022年7月25日、新しく波平行安作「笹貫」の実装が発表されましたが、それ以前に揃っていた100振りの姿をクッキーにしたのは、藤野さん。自身は鶴丸国永が最推しという審神者(プレイヤー)です。

 スイーツ作りが趣味で、5年ほど前から推しをイメージしたケーキなどを作ってきたという藤野さん。ホテルで開催された「刀剣乱舞-ONLINE-」のスイーツビュッフェに行けなかった悲しみを、伊達組(燭台切光忠・大倶利伽羅・鶴丸国永・太鼓鐘貞宗)イメージのスイーツビュッフェ作りで癒やしたこともありました。

 Twitterに投稿された「伊達組スイーツビュッフェ」は、どれも本職のパティシエが作ったような本格的な品々。それぞれのイメージに合わせ、ぴったりな素材やスイーツの種類が選ばれていて、キャラや作品に対する深い愛情が感じられます。

 これまでにも様々なスイーツ作品をTwitterにアップしてきたそうですが、中でもキャラクッキーを褒められることが多かったのだとか。そこで、一番好きな「とうらぶ」でもキャラクッキーを作ってみようと思い立ったといいます。

 しかし、ゲームがリリースされた当初の頃なら別ですが、思い立った時点(「笹貫」実装前)で刀剣男士は100振りになっており、1人で作るには難しいチャレンジ。それでも、フォロワーさん達から勇気づけられ、クッキー作りに取り組みました。

 デザインは基本となる輪郭の型で生地を抜き、そこにゲーム画面や公式の資料集などを参考に顔や髪、衣装のパーツを載せていく手順で表現。大きさの関係で省略したディティールもあるものの、アレンジはせず見たままの姿を心がけたといいます。

 完成したクッキーを見ると、各キャラの特徴をよく捉えているだけでなく、衣装の細かい部分まで再現されていることに驚きます。刀剣男士は羽織を身にまとっている姿も多いのですが、その羽織紐や飾り結びまでも丁寧に作られています。

 ご自身に、出来栄えの面で気に入っているのは誰か、うかがってみると「源氏の2人(膝丸・髭切)と、日向政宗」とのお答え。シャツや羽織紐のディティールが細かくて作るのが大変だった分、出来上がりが可愛くなったと思うと話してくれました。

 可愛く作られた100振り分の刀剣男士クッキー。できればずっと眺めていたいと思ってしまいますが、やはりスイーツは食べてこそ。藤野さんも次のように語っています。

 「私としては食べ物である以上、作って食べるまでがワンセットだと思っているので、もちろん食べます!可愛くできたのでもったいないな……という気持ちもありますが。ただ、なかなかの数なので、しばらくおやつはクッキーですね」

 笹貫の実装を受け、早速追加でクッキーも作られましたが、これからも作品世界が広がるにつれ、刀剣男士の数はもっと増えていきそう。次はどんな刀が……という楽しみとともに、またクッキーとして全員集合する機会があるのかも気になってしまいますね。

 さすがに現時点では再度チャレンジするつもりはないということですが、気力が溜まったら、あるいは……と、今後について言及してくれた藤野さん。次なるスイーツ作品も楽しみにしたいと思います。

<記事化協力>
藤野さん(@fuji1473)

(咲村珠樹)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 「刀剣乱舞」ファンが刀剣男士100振りをクッキー化 細かな衣装表現に驚愕