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IQには興味がなくても、「幼少期の教育で頭が良くなるなら試してみたい」そう思う人は少なくありません。
保育士の資格を持つ筆者ですが、英才教育の知識を保育に役立てることはできないかと、IQについて学んだ経験があります。今回は、その知識を活かし、子どもの知能指数が高くなると言われている3つの道具と、その使用方法を紹介します。
IQとは、「intelligence quotient」の略語で、人の知能を数値化して表したものです。一般的にIQが高い子どもは、記憶力や学習能力、集中力が高いと言われています。
具体的には、人より勉強に時間をさかなくても平均以上の点数が取れたり、難関校に合格できたり。勉強に時間を取られない分、趣味や習いごとなど他の分野においても才能を開花させる場合があります。
「健康ですくすく育ってくれればそれで良い」と思っているママやパパは多いかもしれません。しかし、幼少期のちょっとした遊びの工夫で、俗に言う「地頭の良い子」に育ってくれたら、それに越したことはありません。
子どものIQとシナプスは、密接に関係していると考えられています。シナプスは、脳を構成する「神経細胞(ニューロン)」同士を繋いで、情報の伝達をする役割を担っています。シナプスの数が多ければ多いほど、情報処理能力が高くなり、IQが上がると言われています。
諸説ありますが、シナプスは幼少期に形成された後、0歳から3歳までに8割、6歳までに9割、12歳までにほぼ10割が完成すると言われています。つまり、なるべく小さなうちにシナプスの数を増やすことが、IQを高める方法のひとつだと考えられています。
絵や文字が描かれたカードを、高速で見せていくフラッシュカード。次々にカードを見せることで、右脳が活性化され、シナプスの数が増えると言われています。たくさんの種類が販売されていますが、我が子に合った種類が作れる手作りもおすすめ。
イラストや写真を印刷し、1枚ずつ画用紙に貼れば完成。絵が得意な人は、もちろん手描きでもOK。1種類につき10~20枚を目安に子どもの前でできるだけ速く見せていきます。素早くカードを操作するために、分厚めの画用紙が適しています。
キャラクターや、乗り物、動物など、子どもの興味を引くことができる、イラストや写真で作成しましょう。
ドッツカードはフラッシュカードの1種で、数の認知に適したカードです。1~100まで点が描かれた100枚のカードを用意し、「1、2……。」と数を声に出しながらカードを見せていきます。これを繰り返すことによって、集合したものの数が瞬時にわかるようになる訓練です。
こちらもフラッシュカードと同様に手作りすることができますし、市販品も販売されています。手作りの場合は、好きな色の画用紙とシールがあれば作れます。材料は100均で手に入るものばかりです。
ひも通しは、穴のあいたおもちゃに紐を通して遊ぶ、幼少期から取り入れられる知育玩具のひとつです。手指の巧緻性は、幼児教育において重要視されており、集中力や手先の器用さを高めることができると言われています。
予算も少なく、簡単に作れるので、手作りがおすすめ。100均で販売されているスプリングヘアゴムと、太めの紐を用意すれば、ひも通し玩具の完成です。ヘアゴムではなく、太めのホースを切って活用するなど、月齢や器用さに合わせて、難易度をアップしていきましょう。
折り紙やシール貼り、お絵描きに積み木遊びなど、手指の器用さが求められる遊びは他にもたくさんあります。子どもの興味や月齢に合わせて用意し、できたらたくさん褒めてあげましょう。
子どもが飽きたり、嫌がったりした場合は、無理に続けなくても大丈夫。安全性に配慮しながら、親子で楽しみながら学習する体験を繰り返し、楽しみながら取り組みましょう。
(一柳ひとみ)