学生の頃からのハンドメイド好きが高じて、社会人になった現在も、休日を利用して活動をしているという紅(beni)さん。主にレジンを用いて作っているのは、コスメがモチーフのアクセサリーです。

 先日Twitterで紹介した「アイスコーヒーのリップスティック」は、Twitterユーザーへ夏の清涼感を提供しました。

 「元々、季節に合わせた様々なアクセサリーを作っているんです。今回は『夏』なので、『アイスコーヒー』を題材としました」

 紅さんは、これまでにも様々な「コスメ風アクセサリー」を生み出しています。例えば、6月なら、梅雨の季節にちなんだ「紫陽花」のコスメ。

 アイスコーヒー同様に、リップスティック型のアクセサリーとして作られていますが、薄紫、濃い紫など、複数の紫色を用いて、紫陽花がもつ独特な色の魅力を表現しています。

 今回の「アイスコーヒー」では、「ミルクとコーヒーが混ざり合う状態」にこだわったという紅さん。幾度もの失敗を重ねた後、完成までに至っています。

 「表面の上部分から、白のレジンをただ塗るだけでも良かったのですが、それだと『奥行き感』が不足しているなと感じました。そこで、スティックの中に白のレジンを入れ、予めコーヒー色に着色したレジンと混ぜ合わせました。さらに表面に白のレジンを塗るという、二重工程で作品を仕上げています」

 改めて写真を見てみると、確かにアクセサリーの表面部分は、これからマドラーで混ぜ合わせる「瞬間」をイメージさせるものとなっています。今回紅さんは、「夏向け」を意識して「アイスコーヒー」をモチーフにしましたが、これは寒い時期だと「ホットコーヒー」に置き換えても通用しそうです。

 「『コスメモチーフのアクセサリー』を作るようになったきっかけは、当時そのようなレジン作品をあまり見かけなかったからでした。本物の化粧品は、使い続けていくうちにだんだんと劣化していきます。なので、私の作品は、一番最初の『キラキラ』が消えないものをお届けできればと考えています」

 こう作品への想いを語る紅さん。その言葉通り、生み出した作品たちは、手に取った瞬間の「トキメキ」を留め置くものとなっています。

<記事化協力>
紅(𝐛𝐞𝐧𝐢)さん(Twitter:@beni_cosme_/Instagram:@benihandmade_)
(向山純平)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 手にした瞬間の「キラキラ」をそのままに アイスコーヒーモチーフのコスメアクセサリーが伝える夏の清涼感