ツイッターに投稿された、おいしそうなローストビーフの写真。スキレットで調理されたお肉がなんとも食欲をそそる一枚ですが、実はこれ、アーモンドプードルと砂糖で作られた「マジパン」を用いたお菓子なんです!

 お肉の焼き目や赤身は、どこからどう見ても本物のローストビーフとしか思えません。もしも知らずに食べてしまったら、甘いローストビーフにきっと誰もがびっくりしてしまうことでしょう。

 作品を制作したのは、北海道を拠点にマジパン細工作家として活動中のatelier POPOさん(@AtelierPopo)。

 過去にも本物そっくりな食べ物の作品を制作していますが、普段は柔らかい表情が特徴的で、温かみを感じる人形が登場する作品を多く手掛けています。どれも一見しただけではお菓子とは思えないほどの作品ばかり。

 そんなatelier POPOさんが今回ローストビーフをモチーフにしたのは、「前回作った作品で余った色付きのマジパンがあり、それがお肉を連想させる色だったので」という些細なきっかけから。にもかかわらず、これだけリアルな作品を作ってしまうとは、驚きというほかありません。

 ちなみにその「色付きのマジパン」とは、スキレットの右側に乗せられている3色の丸いマジパンのこと。混ぜ合わせてグラデーションを作り、そこからお肉の形に成形しています。

 さらに、お肉表面のシワはくしゃくしゃにしたアルミホイルを押し当てる事で表現し、焼き目については実際にバーナーを用いて炙っているなど、なんだか実際の調理の工程のよう。その再現度には徹底したこだわりが感じられます。

 そんな作品を見た方からは、「すごすぎて二度見ならぬ四度見ぐらいしました!」「理解まで時間がかかった」と多くの驚きの声が。

 作品の出来栄えに対して、atelier POPOさんは「もっとこうしたらよりリアルになったかな、面白くなったかな……という改善点も正直あります」と、まだまだそのクオリティには伸びしろがあると感じている様子。

 しかしながら、「わくわくしながら楽しんで作った作品を、こうしてたくさんの人に見ていただけてとってもうれしいです……!」と、反響について感謝の気持ちを述べていました。これからもきっと、見た人がアッと驚く作品を作り続けてくれることでしょう。

<記事化協力>
atelier POPOさん(@AtelierPopo)

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 「四度見した」絶妙な焼き加減のローストビーフの正体に驚きの声