主にスーパーなどで見られる、食品の実演販売コーナー。いい匂いにつられフラッと立ち寄ってしまった、なんてことはよくあると思います。しかもなぜか、そこで試食するものは、決まっておいしく感じてしまうんですよね。

 こうした際、特に子連れの場合は、子どもの反応を見て購入を決めることも。しゅうまいを試食させてもらい、おいしそうに食べている我が子を見た、イラストレーターの西野みや子さん(@miyakokko61)。子どもが喜ぶなら、と買って帰宅するも……その後、まさかの展開が待ち受けていました。

今日物産展でしゅうまい作りをずっと見ていた息子。しゅうまいを作っていたおじさんは嬉しかったみたいで、いろいろ試食させてくれた。偏食な息子も「おにく、おいし」としゅうまいを食べたので1パック買い、おじさんと交流して帰宅。晩ごはんのしゅうまいはメインディッシュ。食わん。一口も食わん

 ツイッターにてこのようにつぶやいた西野さん。親の立場であれば、思わず「そんなことある!?」と仰天してしまいますよね。

 もうすぐ2歳になる息子「なあくん」は、人見知りなところはあるものの、自分に優しくしてくれる人にはニコニコ笑って手を振るという、穏やかな性格。今回の出来事はきっと、しゅうまい作りのおじさんの丁寧な対応も一因なのでしょう。

 とはいえ、そんなパターンがあるとはとても予測できない状況。当時は西野さんも「晩ごはんを楽させてくれるなんて、なんてうれしいプレゼントなんだ~!」と嬉々として帰宅しましたが、結果はまさかの「食わん。一口も食わん」状態。

 試食時と同様につまようじに差してみたものの、なあくんの意志は固かった模様。結局この日は常備していた魚肉ソーセージやチーズを食べ、しゅうまいは西野さんと夫で食べたそうです。

 しかし、これが子育てにおける「あるある」。投稿には4万件の「いいね」と共に、同意の声が多数寄せられており、実は筆者にも身に覚えがありました。

 筆者は小学生の子が2人いるのですが、学校の給食で「おいしかった!」というメニューをいざ家で作ると全く食べてくれなかったのです。もちろんそれは、学校の味と自宅の味が異なる可能性もあるため、一概に同じ状況とは言えませんが、やはり子どもにとって「外」と「家」では感じ方が違うのかな、と思います。

 外ではしっかりしなきゃいけないけど、家ではつい甘えてしまう、という風に、子どもなりに社会性や社交性が身に付いてきた、ということなのかもしれません。子育て中の方は今回のようなパターンがあることも、よく覚えておきましょう……!

<記事化協力>
西野みや子さん(Twitter:@miyakokko61 / Instagram:@miyakokko61

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 試食ではパクパク食べてたのに家では……育児あるあるに共感