学校に通って、フィギュア制作を学んでいるというツイッターユーザーのマツヤさん(@matsuya_555)。先日幕張メッセにて開催されたワンダーフェスティバル、通称ワンフェス2022冬にて出展した、イカをモチーフにしたオリジナルキャラクターのフィギュアがツイッターで大きな注目を集めています。

 ふわふわと浮遊感のあるポーズのフィギュアは、なんとも幻想的な雰囲気。ツヤのあるボディは、まるで妖精のような、宇宙の未確認生物のような……神秘的な生物に想像が捗ります。

 今回の作品は、数年前からマツヤさんが構想を練っていたもの。当時、水族館を訪れた際、水槽の中で漂うアオリイカを見て、その美しさに感動。何かしらの形にしたいと思ったことが、作品制作のきっかけだったそう。たしかに水族館のイカには、思わず見とれてしまうような不思議な魅力がありますよね。

 想像したキャラクターを元にイラストを描いてみて、「立体にしても面白そうだ」と感じたマツヤさん。学校で学んだフィギュア制作の方法で、実際に形にしたものが今回の作品です。

 作品は3Dモデルを制作できるソフトで、成形データを作成。3Dプリンターで出力後、表面を手作業できれいにし、着色するという手順で制作しました。最重要視したのは「とにかくかわいく仕上げる」こと。特にエンペラ(耳)や体のライン、10本の足の配置からなるポーズにはこだわったそうで、水の中にいる浮遊感が再現されています。

 こうして完成した作品は、360度どこから見ても違和感のない作品に。「改良の余地はありつつも、かわいらしく作れたと思っています」と、マツヤさん自身もその出来栄えに納得しているようです。

 しかし、ワンフェス当日には複製が間に合わず、後日インターネットでの販売をする、という形で展示のみ。ワンフェスでは別のフィギュアキットを販売し、1か月後の3月5日、今回の作品をツイッターに投稿したところ、4万件を超える「いいね」が寄せられる大反響となりました。

 同日、未組み未塗装のガレージキットとしてWEBショップにて販売を行ったところこちらも大盛況。すぐに完売となってしまい。手に入れられなかった方も多くいるようです。気になる追加販売については「現在前向きに検討中です」と回答しました。

 どうしても現物が見てみたい!という方のために、今回の作品は3月15日から5月9日の間、中野マルイで開催されるグループ展にて展示されるとのこと。気になる方は、足を運んでみてはイカがでしょうか?

<記事化協力>
マツヤさん(@matsuya_555)

(山口弘剛)

情報提供元: おたくま経済新聞
記事名:「 妖精?宇宙人?想像捗るフィギュアに注目 水中を漂うイカがモチーフ