猫本書評:手作りの品が紡いだ暮らしと記憶、触れば浮かぶあの子の感触
猫ジャーナル 2021年06月08日 00:58:00
18歳のある日、闘病生活が始まりました。近づく別れのときを覚悟しつつ、不安と恐怖を払拭するようにせっせとミシンを踏んでは通院グッズを縫いました。『猫と暮らす 手づくり帖 おもちゃ・キャリー・ケアグッズ』カバーそで より手術後に用いた腹巻き、待合で過ごすとき用のスリング、ミケコがずっと愛用していた毛布とブランケットと枕。ミケコの闘病生活をサポートし心を安らげた手作りアイテムは、後に越膳さんの心にポッカリと空いた穴を埋めることにもなるのです。
もちろんしばらく喪失感は続きましたが想像していたよりも早く抜け出せたのは精一杯やりきったと感じられたからかなと思います。そしてまた、ミケコのことを思い出しながらこの本を作る作業が、私にとっては救いの時間になりました。『猫と暮らす 手づくり帖 おもちゃ・キャリー・ケアグッズ』カバーそで より
情報提供元: 猫ジャーナル