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どこにでも、いそうでいない、うちの猫。世界で一番トラ子かわいや。
Tさんから投稿いただきましたのは、遠く離れた実家のご両親と暮らす、6歳のキジトラ猫「トラ子」さんです。
「うちに、トラ子がいなければ、今の、愛おしくなるような生活はきっとなかったと思う」と語るTさんからお寄せいただきました、トラ子さんの長篇エピソード。恐縮ではございますが、その抜粋版を以下にてご紹介。
元々猫派ではなかったお母さん。そして自分たちの老い先を真剣に考え、猫をうちに迎えることは頭になかったというお父さん。このお二人がトラ子を迎えることになった時のことであります。
(トラの里親募集の)貼り紙見たベテランの猫飼いの、警察官のおじさんがクロを見にやって来た。知らない人の家に連れて行かれて、怖い目にあった経験のあるトラは、家に知らない人間が来たものでケージの中でパニックに。
一匹も二匹も変わるまい、二匹ともうちの子にしようかと言ってくれたおじさんの前で、パニックを起こしてクタクタになったトラはその場にへたり込んでしまった。
その一部始終を見ていた母は、トラがあまりに不憫に思え、もうこの子はうちの子にしようと、その場で宣言。昔から、私が”猫が飼いたい”と言っても、「哺乳類の世話は人間しかできません」と言い切り、祖母が大の猫嫌いだったこともあって、母にとっては猫を飼うことは絶対ありえないことだったのだが、そんな母が父の意見も聞かず、トラをうちの子にすることをすっぱりと決めた。
うちの子になるにあたって、トラにはトラ子という正式名称が父から与えられた。
トラちゃん、うちの子になってくれてありがとう。