1.即座に叱る

猫が、飼い主にとって都合の悪い行動をしてしまったときは、その場で叱ることが重要です。

なぜなら、その「やってはいけないこと」とは、人間側の目線で作られたルールだから。猫にとって「悪いこと」という感覚がないので、後で怒られても、指摘の真意が伝わりません。

猫に、どの行動の何が悪かったのかを理解してもらうためにも、事が起きたその場で叱るようにしましょう。

2.叱る内容はブレずに一貫する

猫に「してはいけないこと」を教えるためには、何度も繰り返して叱ることも大切です。

その際に注意したいのが、叱る内容に一貫性をもつこと。同じ事をしても、叱る日と叱らない日があると、猫も正解と不正解の区別がつけられません。

猫にルールを覚えさせるためには、家族全員で叱るポイントを共有するようにしましょう。

たとえば、子猫だからといって「甘噛みを許さない」ことです。子猫の頃に甘噛みを容認してしまうと、成猫になってからも人を噛みやすくなります。

人間の感覚では子猫の甘噛みは痛くなかったとしても、成猫に噛まれたら痛いでしょう。しかし猫にとっては、「これまでは大丈夫だったのに、最近は怒られるようになった」と感じます。

また子猫の頃に「人間の指を使って遊び相手をしない」ことも大切です。この習慣は、人間の指がおもちゃになると、猫に思わせてしまう行動。猫は人間の手を当たり前のようにひっかくようになってしまうかもしれません。

3.できた時にご褒美をあげる

猫は、褒めて伸ばすこともできる動物です。その理由は、猫が「良いこと」に関連する言葉や行動を覚えるのが得意だからです。

たとえば、「飼い主さんがこの場所に行くと良いこと(おやつ)がもらえる」とか、「この言葉で呼ばれたときにはおいしいものが食べられる」などです。

したがって、猫が失敗したりできなかったことを叱ることも大切ですが、できた時におやつを与えたり甘えさせてあげたり、ご褒美をあげると効果的。猫自身にメリットがある行動や音などを覚えさせると、繰り返し同じ行動をとることがありますよ。

4.猫と信頼関係を築く

猫をしつけるためには、飼い主との信頼関係が必須です。

信頼関係を築くためには、まずはたくさんの愛情をもつこと。トイレの掃除やご飯をあげるなど、日常のお世話をはじめ、習性を理解した猫ファーストの姿勢で、猫のキモチを尊重して、甘えさせたり、遊んであげたりします。

適切なタイミングでスキンシップを行うと、猫は飼い主さんのことが大好きになります。しつけは、その関係性が構築された状態で行うと、よりスムーズです。

またしつけを行うときは、大声で怒鳴ったり、体罰を加えたりするのは禁止です。動物愛護という観点だけでなく、暴力や脅しは、猫と飼い主さんの関係に大きな溝をつくってしまうからです。

まとめ

猫の「しつけ」には、トイレトレーニングや噛みクセ、やってはいけない行動など、いくつかの種類があります。

その中でも特別なのが「爪とぎ」です。これはマーキングや爪のメンテナンスなど、猫が本能に従う部分が大きいので、無理にやめさせるとストレスになる可能性があります。

爪とぎは「やめさせる」というしつけではなく、爪とぎができる環境を整えてあげるのがベスト。「ここでなら爪とぎをして良いよ」という具合に、愛猫を誘導してあげてくださいね。


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情報提供元: ねこちゃんホンポ
記事名:「 諦める前に試したい!猫の『しつけ』がうまくいく4つのポイント “ブレずに根気よく”が肝心