猫を『フレンドリーな性格』に育てるための5つの心得 人馴れしていると猫自身にもメリットが
猫の性格は育て方で変わる?
猫の性格は、「生まれつきの気質」と「育つ環境」の両方によって形づくられます。つまり、ある程度は育て方や接し方によって、フレンドリーな性格に導くことができるということです。
特に大切なのが、生後2〜9週ごろに訪れる「社会化期」と呼ばれる時期です。この期間に人とたくさん触れ合い、安心できる経験を積んだ猫は、人への警戒心が少なく、落ち着いた性格に育ちやすいとされています。
一方で、この時期に人との接触が少なかったり、怖い思いをしたりすると、人を避ける傾向が強くなることがあります。ただし、社会化期を過ぎた後でも、猫との信頼関係を築くことは十分可能です。
フレンドリーな猫に育てるための5つの心得
猫を人に慣れやすく、フレンドリーな性格に育てるためには、日々の接し方がとても重要です。特に子猫期の関わり方や、猫の気持ちに寄り添った対応が、性格の形成に大きく影響します。ここでは、意識しておきたい5つの心得を紹介します。
1.子猫期からたくさん触れ合う
生後2〜9週の「社会化期」は、人や環境に慣れるための大切な時期です。この時期に優しく抱っこしたり、なでたりする経験を重ねることで、人に触れられることに慣れていきます。触れ合う際は、静かで安心できる環境を整えることも大切です。
2.優しく、安心できる声や動きで接する
猫は大きな音や急な動きに敏感です。声をかけるときは静かに、動くときもゆっくりとした動作を心がけましょう。猫にとって「この人は安心できる存在」と思ってもらうことが、信頼関係の第一歩になります。
3.無理に触らず、自分から来るのを待つ
人に慣れてほしいからといって、無理に抱っこしたり追いかけたりすると、逆効果になることがあります。猫が近づいてくるのを待ち、自分から寄ってきたときにそっと手を差し出すようにすると、自然な距離感で信頼が深まります。
4.短時間でも毎日コミュニケーションをとる
一緒にいる時間の長さよりも、「毎日関わる」ことのほうが大切です。朝や夜に少しでも声をかけたり、なでたり、遊んだりする時間をつくることで、猫は飼い主の存在を自然に受け入れていくようになります。
5.家族以外の人や音にも少しずつ慣れさせる
来客や掃除機の音など、普段と違う刺激にも慣れておくと、猫のストレスが減りやすくなります。突然の音や人が苦手な猫も多いですが、無理のない範囲で少しずつ慣らしていくと、適応力がついてフレンドリーになるでしょう。
人馴れしている猫のメリットとは?
猫が人に慣れていることは、飼い主にとってうれしいだけでなく、猫自身にもさまざまなメリットがあります。人馴れしていることで、暮らしの中で受けるストレスが減り、より穏やかで健康的に過ごすことができるのです。
通院や介護がしやすい
猫が人に慣れていれば、動物病院での診察や治療がスムーズに行えます。保定(動かないようにおさえること)や診察の際に暴れたり強く抵抗したりすることが少なくなり、猫の負担も減ります。将来的に介護が必要になった場合も、人の手を受け入れやすくなるため、ケアがしやすくなります。
災害時や避難時のストレスが少ない
災害や引っ越しなどで環境が大きく変わったとき、人馴れしている猫は比較的落ち着いて対応できる傾向があります。知らない場所や移動中も、飼い主の存在が安心材料となるため、パニックや体調不良を起こしにくくなるでしょう。
家族との絆が深まりやすい
人とのふれあいやコミュニケーションを楽しめる猫は、自然と飼い主との信頼関係が深まります。日々の触れ合いがストレスではなく「安心できる時間」になることで、猫自身も精神的に安定しやすくなります。
問題行動が起きにくい
人馴れしていない猫は、突然の物音や人の接近に過剰に反応して、攻撃的になったり、隠れて出てこなくなったりすることがあります。一方、人に慣れた猫は、ちょっとした変化にも柔軟に対応できるようになるため、問題行動が起きにくくなります。
まとめ
猫は本来、人と一定の距離を保ちたがる動物ですが、接し方次第で人に慣れやすく、フレンドリーな性格に育てることも可能です。特に子猫期のふれあいや、日々の落ち着いた関わりが、信頼関係を築く土台になります。
人に慣れている猫は、通院や災害時にも落ち着いて対応しやすく、家族との絆も深まりやすいなど、多くのメリットがあります。たとえ今は人見知りでも、あきらめずに猫のペースに寄り添えば、少しずつ距離を縮めていくことができます。
無理のない範囲でふれあいを重ね、猫と飼い主の双方にとって心地よい関係を築いていきましょう。
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