1.女性の声は「安全」だと感じるから

猫は人間よりも可聴域が広いため、音を細かく聞き分けることができます。しかも、猫は基本的に静かな場所を好む動物です。だからこそ、猫は高くて小さな音を好みます。

一般的に、女性の声は男性と比べると高く、声の質もやわらかいとされています。そのため、猫に安心感を与えられるのは、女性の声です。女性は「外敵」とみなされにくいことが想像できますね。

猫は耳で情報収集をする動物なので、本能的に危険な感じがしない女性の声を好むようです。ただし、女性の声でもけたたましい話し方や大声で甲高いトーンの場合、猫がストレスを感じることもあります。

2.男性の声は「外敵」のように感じる

猫は大きな音を嫌うため、声量のある男性の声に苦手意識があります。また男性の声は低く、猫が本能的に恐怖を感じやすい音でしょう。

たとえば体の大きな動物の声や唸り声、猫が威嚇するときの声などは低い声です。猫は本能的に低い声や音に警戒心を抱くため、大きくて低い男性の声を脅威に感じるといわれています。

たとえば、女性と男性で同じ言葉で「コラッ!」と怒ったとします。猫は女性の声で怒られるよりも男性特有の低い声で叱られる方が、怖がるはずですよ。

3.科学的な見解

声の高低を比較するために、男女の声をHz(ヘルツ)で記載してみると、その差が可視化できます。

男性の話し声は120~200Hzで、女性の話し声は200~300Hz。男性が声を高く出しても、女性の低い声に届くか届かないかといった感じですね。ちなみに牛の声はおよそ100~160Hzなので、男性の声とかぶるものがあります。

なお、猫が聞き取れる音の範囲(可聴域)は広くて、約20から60000Hzといわれています。その中で、猫が好むのは4000~20000Hzの高音域。人間の声は男女ともに「低音域」の部類ですが、猫は耳の良い動物なので、その小さな差をキャッチするのでしょう。

ちなみに男性歌手のバスの最低音は87Hzで、女性歌手のソプラノ最高音は880Hzです。訓練された人が出せる音域ですが、人間の声の『ポテンシャル』として考えると、男女でかなり高低差があることがわかりますね。

まとめ

人間でも、低い音には不気味な印象を持ちますし、高くてかろやかな音を聞くと気持ちが明るくなります。しかし、人間は「○○の音」と理解ができるので、怖くなることはありません。逆に得体の知れない音の場合は不安になります。この「得体のしれない音が不安」という状態が、猫の立場です。

このように、猫は人間よりも耳が良い反面、音への知識が乏しいため、安心できる音か否かは経験を重ねて判断します。よって、はじめは女性の声より男性の声が怖いと感じても、接し方しだいで恐怖はなくなります。

猫と早く仲良くなりたいのなら、男性も女性も、慣れるまでは少し高めの声で接するのがおすすめ。話し方も、やさしくゆったりとしたテンポを心掛けるとよいでしょう。


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情報提供元: ねこちゃんホンポ
記事名:「 猫はなぜ『男性より女声が好き』と言われるの?よく言われる3つの説 仲良くなるためのコツも