猫の『老いの入口』を示す兆候7選 見た目や行動、どう変化してくる?
猫の「老いの入り口」を示す7つの兆候
1.被毛の変化
年齢を重ねると、猫の被毛は徐々に変化を見せ始めます。若い頃のような滑らかなツヤが失われ、全体的にパサついたり、ごわついたりするのが特徴です。
また、人間と同じように白髪が増えるのも特徴のひとつで、特に顔周りや鼻の頭などから目立ち始めることが多くなります。
さらに、新陳代謝の低下に伴い、毛の生え変わりのサイクルが遅くなり、部分的に毛が薄くなることもあるようです。
2.体型の変化
体型にも加齢による変化があらわれます。若い頃は筋肉質だった猫も、活動量の低下とともに筋肉量が減少し、痩せて見えることがあります。
一方で、基礎代謝の低下や運動不足により、お腹周りを中心に脂肪がつきやすくなる傾向も見られます。また、背骨や骨盤などの骨格が浮き出てくることもあるようです。
もともとの性質や生活習慣によって見た目の変化に違いが出てくるのは、猫も人も同じだと言えるでしょう。
3.目・爪の変化
目の変化としては、加齢に伴い水晶体の透明度が低下することで、瞳が白っぽく見える(核硬化症)ことがあります。
これは病的な白内障とは異なります。また、涙の量が減ったり、逆に目やにが出やすくなることもあります。
爪は、若い頃のように研ぐ頻度が減るため、伸びたままになりやすく、厚く硬くなるのが特徴です。
4.性格の変化
性格の変化は個体差が大きいですが、一般的に見られるのは穏やかになる子が多い傾向があります。若い頃は活発だった猫も、落ち着いて過ごす時間が増えます。
一方で、神経質になったり、警戒心が強くなったりする猫もいます。また、甘えん坊になったり、逆に飼い主への関心が薄くなったりするなど、これまでとは異なる行動を見せることもあります。
性格の変化は病気でも起こることがあるためすべて老化が原因だと自己判断はしないように気を付けましょう。
5.行動の変化
行動面では、最もわかりやすい変化として活動量の低下が挙げられます。以前は好んで行っていた遊びに興味を示さなくなったり、高い場所にジャンプすることを躊躇したりするようになります。
寝る時間が増え、全体的に活動的な時間が短くなることも。また、同じ場所をぐるぐる回ったり、目的のない徘徊が見られることもあります。
6.食欲の変化
食欲にも変化があらわれることがあります。食欲が低下し、食べる量が減ることがあるようです。これは、消化機能の低下や嗅覚・味覚の変化などが原因として考えられます。
一方で、これまで以上に好き嫌いが激しくなったり、特定のものを強く求めるようになる猫もいます。また、歯周病などにより、食べにくそうにしたり、食べこぼしが増えることもあるので、注意深く観察するようにしましょう。
7.排泄・睡眠の変化
排泄の面では、筋力の低下や排泄器官の機能低下により、トイレの失敗が増えることがあります。
また、排泄の回数や量が以前と比べて変化することもあるようです。睡眠については、全体的な睡眠時間が長くなる傾向があります。
また、昼夜逆転して夜に活動的になったり、これまでとは異なる場所で寝るようになったりすることも見られます。
早期発見とケアのポイント
猫の「老いの入口」の兆候を早期に発見し、適切なケアを行うには、日頃から愛猫の様子を注意深く観察することが最も重要となります。食事の量や回数、排泄の状態、遊び方、睡眠時間など、些細な変化も見逃さないように心がけましょう。
また、定期的な健康診断は、気づきにくい体の内部の変化や病気を早期に発見することができるので、獣医師と相談して愛猫の年齢や状態に合わせた適切な頻度で受けるようにしましょう。
高齢になった猫がより快適に過ごせるように、生活環境を整えることも重要なケアのひとつです。段差をなくす、滑りにくい床材を使用する、暖かい寝床を用意するなど、猫の体の状態に合わせて工夫することが大切です。
食事についても、消化機能の低下などを考慮し、高齢猫に適したフードを選ぶようにしましょう。必要に応じて、水分補給を促すためにウェットフードを取り入れたり、食べやすいようにフードを柔らかくしたりするなどの工夫も必要です。
そして、加齢とともに感覚機能が衰えることもあるため、優しく穏やかなコミュニケーションを心がけてください。大きな音や急な動きは避け、ゆっくりとした優しい声かけや撫で方で、愛猫に安心感を与えましょう。
これらのポイントを実践することで、猫の「老いの入口」のサインを早期にとらえ、適切なケアを行うことができ、愛猫との大切な時間をより長く、より豊かなものにすることができますよ。
まとめ
猫の「老いの入り口」は、見た目や行動にあらわれやすいです。毎日のケアやコミュニケーションをしっかりと取っていれば、すぐに変化に気付くことができます。
加齢による体の変化は、猫も人も共通しているところが多いです。愛猫がシニア期に入ったら、食事や生活環境を体の調子に合わせて変えていくようにしてあげてくださいね。
また場合によっては病気がかくれていることがあるので、少しでも異変を感じたら躊躇せず動物病院に相談しましょう。
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