猫は『相手によって態度をコロコロ変える』4つの理由 好きな人、苦手な人…家族でもひとりひとり違う?
1.その場の空気を読むから
猫は、その場の雰囲気を敏感に察知する生き物です。いわゆる空気を読むタイプで、人の表情や声のトーン、動作などを観察しながら、その場にあわせて態度を変えることがあります。
たとえば、本当はお母さんに甘えたいのに、バタバタとして忙しそうにしているときには、代わりにちょうど帰宅したお父さんに甘えにいくなんてこともあるかもしれません。
お母さんからすると「お父さんにばかり甘えて!」と感じるかもしれませんが、決して「お母さんが嫌い」なのではなく、「受け入れてもらえなさそう」と猫が感じてしまっているからです。
猫は相手の様子や場の空気を読み、自分にとって自然で快適な行動を選んでいるのです。
2.心開ける相手には「素の自分」を
猫は「警戒心が強いけれど、信頼できる相手には甘えん坊になる」という性質があります。そのため、飼い主さんにはデレデレでも、他の家族や来客にはツンとした態度を取ることも。
一方で、信頼できる相手だからこそ、遠慮のない「素の自分」を出すこともあります。
たとえば、甘えたい時には遠慮なくスリ寄ってくる一方で、嫌なことにはハッキリと拒否の意思を示したり、機嫌が悪ければ隠さずに態度に出したりする行動が見られるようになるのです。これは信頼しているからこそできる自己主張です。
一歩引いて見ると「相手によって態度が違う」と感じるかもしれませんが、実際には、心を許しているからこそ“素の自分”を見せているのです。
3.単なる好き・苦手
猫が相手によって態度を変える理由のひとつには、単純に好き嫌いという直感的な判断もあります。
人間は、何度か接する中で「あぁ、この人とは合わないなぁ」と感じるものですが、猫の場合は、もっと直感的に相手の本質を見抜くことがあります。
そのため、どんなに食べ物をくれる人でも、合わないと感じた相手には冷たく振る舞うことがあり、逆に特別なことをしていなくても、空気感が合う人には甘えたり、寄り添ったりして自然と心を許すのです。
縄張りを持って生活する猫にとって重要視するのは、「相手の内側の雰囲気が自分にとって快適かどうか」で、その判断によって態度を変えることがあるのです。
4.相手の役割を見分けている可能性も
猫は、家族の行動やルーティンをよく覚えています。たとえば、ゆったりとリビングでくつろぐお父さん、毎日食事の支度をしてくれるお母さん、子供たちは帰宅後に部屋へこもってしまうかもしれません。
猫はそれぞれの行動や反応を見ながら、自分にとって最適な関わり方を選びます。たとえば、ゆったり過ごしたい時は、キッチンのお母さんより、リビングのお父さんの方が最適ですし、秘密の遊びをしたいときには、子供の部屋にこっそり入り込んで勉強の邪魔をするかもしれません。
猫から見る家族は、環境の一部のようなもので、自分の状況に応じて上手に使い分けています。相手によって態度を変えるのも、むしろ家族の一員として馴染んでいる証拠なのかもしれませんね。
まとめ
猫が相手によって態度をコロコロ変えるのは、相手の様子を見て、そのときどきで無理のない関わり方を選んでいるからなのです。
甘えたり離れたりする猫の行動は気まぐれに見えますが、実は猫なりによく考えたうえでの選択なのでしょう。
相手に対する態度の違いは、猫の精神的な柔軟性でもあります。猫は、自分本位で近寄ってくる人よりも、そっと寄り添ってペースを合わせてくれる人を好む傾向があります。
もし、愛猫の態度がイマイチと感じたら、猫に対して好ましい態度でいるかどうか振り返ってみるといいかもしれませんね。
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