愛猫が『あまり水を飲まない』ときの対処法3選 1日どのくらいの水分量を摂るのが正解?
1.複数の飲水スポットを用意する
猫はもともと砂漠地帯の出身で、あまり水を飲みたがらない動物です。身体の仕組みに関しても、濃いめのおしっこを作るなど、小動物などの獲物から摂取した水分を効率よく使うシステムが整っています。
ただ、生まれつき水が少なくても平気な体質とはいえ、猫が水分不足に陥ると、脱水症はもちろん、腎臓病や尿石症、膀胱炎といった病気にかかりやすくなってしまいます。
改めて、一日に必要な猫の水分摂取量を確認しておくと、体重1kgあたり50~60mlぐらいが目安です。たとえば、体重3kgの猫であれば、150~180ml程度。人間と比べると少量に見えますが、多くの猫は積極的に水を飲んでくれるわけではありません。
愛猫に十分な水分量を摂ってもらうには、それなりの工夫が必要です。以下、取り組みやすいポイントをいくつか挙げておきましょう。
- 複数の飲水スポットを置く(多頭飼いでは、実際の頭数よりも多めに)
- 新鮮な水を用意する(一日一回は入れ替える)
- 自動給水器を導入する(猫は流れる水を好みがち)
寝床もそうですが、飲水スポットについても、愛猫が気分に合わせて選べるように、複数の選択肢を用意してあげることが重要です。
2.最適な場所に水の器を置く
多くのおうちでは、ごはんと水をいっしょに並べて出すのが一般的ですが、実は、猫本来の習性からすると少々問題かもしれません。
野生の世界では、狩りの現場と水飲み場は別々にする、というのが猫の基本的なスタンスです。狩りの現場は、捕まえた獲物の血などで汚れやすく、猫の感覚では不衛生。そのため、獲物の近くにある水を飲みたがりません。
逆に食事の途中で一旦休憩し水を飲みたがる猫もいるので、猫の好みに合わせることも大切です。
もし食事のついでに水をなかなか飲んでくれなかったら、とりあえず、フードと水をそれぞれ離れた場所に置いてみてください。ただし、匂いが気になってしまうため、トイレ近くだけは避けるようにしましょう。
水の置き場所として最適なのは、愛猫の生活動線上です。ふらっと立ち寄れる飲水スポットをいくつか設置しておくと、愛猫も気が向いたときに水を飲みます。一方で、落ち着いた場所で飲みたい猫もいるので、静かな物陰などに水飲み場を作るのも効果的です。
さらに、できれば器選びにもこだわりたいものです。猫のヒゲは非常に鋭敏で、水を飲むたびに器に当たってしまうと、それだけで強いストレスがかかってしまいます。
猫が好むのは、ヒゲの当たらない幅広サイズの器です。床に直接置くよりも、少し高い台の上にセットしたほうが飲みやすさを感じるかもしれません。
3.ウェットフードを活用する
最後の3つ目は、「ウェットフードを積極的に活用する」です。
ウェットフードは、嗜好性が高く、猫の食いつきがとても良いのが特徴です。フードによって異なりますが、含まれる水分量は75%以上。水を飲むのが苦手な猫には、まさにうってつけのフードと言えます。
水分摂取も兼ねて、愛猫にウェットフードを与える場合は、食べ過ぎによる肥満に留意することが大切です。どれだけ食べても、一日に必要なカロリー摂取量(体重1kgあたり50~70kcalぐらい)を超えないように気をつけましょう。
ドライフードで主なカロリーを摂りつつ、ウェットフードで水分量を確保する、あるいは、総合栄養食のウェットフードをメインにして、ドライフードでカロリーを補う―といったように、愛猫の食の好みに応じて、いろいろなパターンがあります。
ウェットフードを与える際の注意点としては、フードの性質上、口腔内に食べカスが溜まりやすく、歯周病などの口まわりの病気になりやすいことが挙げられます。歯周病防止には、定期的な歯磨き習慣、デンタルケア用のおやつなどが有効です。
食欲旺盛な猫の場合は、ドライフードに水を少しかけることで水分摂取してくれることもあります。ウェットフードの場合も水を足す場合も、長時間置き餌をすると衛生面で問題がありますので、食べたらすぐに片付けるようにしましょう。
口まわりの健康も維持しながら、飼い主さんは、普段の食事にウェットフードを取り入れて、愛猫の日々の水分摂取に努めてみてください。
まとめ
猫は、人間と違って、気軽に水を飲めません。十分な水分を摂ってもらうためには、飼い主さんの対応力がものを言います。
水をほんの少量しか飲まない愛猫に対しては、複数の飲水スポットを用意したうえで、水の器を置く場所にも気をつけることが大事です。
それでも積極的に水を飲んでくれないようであれば、ウェットフードを上手に活用してみてください。ウェットフードは美味しいものが多いので、喜んで食べてくれる可能性があります。
日々の適切な水分摂取は、腎臓病や尿石症などの重大な病気の増悪を防いだり、遅らせたりすることにもつながります。愛猫の健康を守るため、飼い主さんは実践的な対策に取り組むようにしましょう。
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