色別に見る鼻水とその原因

猫の鼻水は、その「色」によって原因が異なる場合があります。ここでは、色別に見られる主な症状や考えられる原因について解説します。

1.透明な鼻水

さらっとした水っぽい状態が特徴です。これが少しだけ出ているなら、アレルギーやホコリ、軽度の猫風邪が原因のことが多いです。

特に元気そうであれば、それほど心配はいりません。ただ、くしゃみが続いたり、環境によって悪化したりする場合は、部屋の空気をきれいにしたり湿度を調整するのがおすすめです。

環境を整えても鼻水が続く場合や、鼻詰まりのような音がしたり、元気食欲が落ちたりする場合は動物病院で診てもらいましょう。

2.白っぽい鼻水

少し濁っていて粘り気があるのが特徴です。この場合、軽い風邪や鼻腔内の炎症が原因かもしれません。

猫が普段通り元気なら様子を見るのもいいですが、鼻詰まりを起こしている、食欲がない・元気がない場合は、早めに病院で診てもらいましょう。

3.黄色や緑色の鼻水

濃い色で粘り気が強く、場合によっては嫌なにおいがすることもあります。これは細菌感染が進んで膿が混じっている可能性があり、放置すると悪化してしまいます。

こうした鼻水が出ているときは、すぐに動物病院へ相談してください。

4.赤い鼻水(血が混ざっている)

もし赤い鼻水、つまり血が混ざっているようなら、重度の鼻炎や外傷、腫瘍が関係している可能性があります。

喧嘩や転倒で鼻を傷つけてしまった場合も考えられますが、深刻な病気のサインであることも。出血が続くようなら、迷わず病院へ行きましょう。

5.茶色や黒っぽい鼻水

血が変色した可能性もありますが、真菌(カビ)の感染や、鼻の中に溜まった汚れが排出されている場合があります。特に真菌感染症は治療が長引くことも多いので、早めの診察が重要です。

何色が一番危険か?

「猫の鼻水の色にはいろいろな種類があるけど、どれが一番危ないの?」と気になった方も多いと思います。結論から言うと、黄色や緑色、そして赤い鼻水は特に注意が必要です。

黄色や緑色の鼻水が危ない理由

黄色や緑色の鼻水は、体内で細菌感染が進んでいるサインです。この色は、体が感染と戦う過程で膿が混ざったもの。

放置すると、炎症がひどくなって鼻炎や副鼻腔炎が悪化することがあります。重度の場合は感染が気管や肺にまで及び、肺炎を併発する可能性もあります。

呼吸が苦しくなるだけでなく、慢性化して治療が長引くケースも。もし鼻水に嫌なにおいが混じっていたら、より深刻な感染症の可能性もあるので、早めに動物病院で診てもらいましょう。

赤い鼻水が危ない理由

赤い鼻水は、血が混ざっている状態です。喧嘩や転倒で鼻を傷つけた外傷が原因のこともありますが、腫瘍や重度の感染症が隠れている場合もあります。

血が混じる鼻水が頻繁に出る、あるいは出血が続いているなら、それは「すぐに診察を受けてね」という猫からのメッセージです。

まとめ

猫の鼻水は、健康状態を知るための大切なサインです。鼻水の色や状態を観察することで、病気の可能性や対処の優先度を見極めることができます。

特に、黄色や緑色、血の混じった赤い鼻水が出た場合は、早めに動物病院で診てもらうことが必要です。一方で、透明や白っぽい鼻水でも、症状が長引いたり、鼻詰まりを起こしていたり、猫が元気食欲をなくしている場合は注意が必要です。

猫は言葉で具合を伝えることができない分、鼻水やしぐさで体調を知らせてくれます。

「ちょっと様子がおかしいな」と感じたときは、早めに対処することが大切です。愛猫の健康を守るために、日々の観察を大切にしてくださいね。


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情報提供元: ねこちゃんホンポ
記事名:「 猫の『鼻水』5つの色別にみる、それぞれの原因 何色が一番危険?