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性格や猫種の違いに加え、飼い主さんとの信頼関係もまた、「よく鳴く」、「鳴かない」を左右する大きな要素です。愛猫との信頼関係は、一朝一夕で成り立つわけではありません。愛猫に寄り添って、日々、お世話を積み重ねた結果、はじめて築き上げられるものです。
繰り返しになりますが、猫にとって「鳴く」行為は、大半の場合、飼い主さんに自らの要求を伝えることです。みなさんの愛猫があまり鳴かない子だったら、もしかすると、日頃のお世話が十分に行き届いているゆえのことかもしれません。
言い方を変えれば、改めて訴えかける必要もないほど満たされている、ということです。
反対に、頻繁に鳴く子は、お世話のやり方や質がフィットしていない可能性があります。おしゃべり=不満の声、と言ってもいいでしょう。飼い主さんにとっては少し耳が痛い話かもしれません。
よく鳴く子に対しては、声のトーンやしぐさ、その場の状況から、愛猫のニーズに添った対応を心がけることが大切です。
めったに鳴かない子は、おしゃべりの代わりに、ミステリアスな視線でメッセージを送ってくることがあります。普段から注意深く観察しておくと、愛猫が何を求めているのか、理解しやすくなるはずです。
猫は基本、物静かな動物で、鳴くようになったのは、人間との共存を選んでからです。鳴くことで自分の要求を伝え、実現した体験がベースになっています。
無口も、おしゃべりも、立派な個性です。その子ならではの持ち味を尊重しながら、これからも愛猫と幸せに暮らしてください。