定期的な投薬をしない飼い主たち

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ニュージーランド人は「猫好き」です。

最新の調査では飼い主の93%が「猫は家族と同じ」と答えており、83%が「いつもそばにいてくれる存在」だと考え、75%は「つらいときも猫がいれば乗り越えられる」としています。そして10人のうち8人は「定期的に愛猫の寄生虫を駆除することが大切」と答えているのです。

しかし、別の調査では「飼い主5人のうち4人以上が、標準的とされる月1回の回虫駆除薬や年間を通じたノミの駆除剤を使っていない」ことも明らかになりました。

寄生虫によっては人間に感染して病気を引き起こすものもあります。猫だけでなく人間にも危険にさらすことになるのです。

ではなぜ薬を与えない飼い主が多いのでしょうか。どうも猫に薬を与える難しさが理由になっているようです。50%の人が「猫がいやがるから」とし、67%は「自分も大変だから」と答えています。

動物から人間に感染する人獣共通感染症は、双方の健康に深刻な影響を及ぼします。幸いにも研究開発が進んだいまは、飼い主が猫や家族を守るために使用できる製品が簡単に入手できるようになっているのです。

一度に多種の寄生虫を予防する薬も

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製薬会社Boehringer Ingelheimの技術サービス部門マネージャーであるMaureen Forsyth 獣医師は「寄生虫予防は猫にとってとても重要。寄生虫の中には人間の病気を引き起こすものもあるので、飼い主を守ることにもなります」と話します。

「この調査では、飼い主は愛猫を守る意思はあっても、実際の対応が不十分であることがわかりました。投薬の困難さがその理由のようです。当社の製品には1回の投与で多くの種類の寄生虫を駆除できるものがあります。飼い主の76%は、こうした使いやすい『オールインワン』の薬を求めているようです」とMaureenさん。

「ニュージーランド国内で飼われている猫の9割以上は、屋外へ自由に出ています。70%の人がその理由を『精神的にも肉体的にも、猫にとってよいことだから』と答えています。でも実際には、猫は冒険を好むので、歩き回ることでノミやダニ、寄生虫に感染するリスクが高まるのです。毛づくろいによって幼虫を含むノミを体内に取り込んでしまうし、狩りをすることで、捕食した動物がもつ回虫や寄生虫に感染してしまいます」と彼女は続けます。

室内飼いでもリスクは残る

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一方、調査で「猫を屋内で飼っている」とした飼い主は、その理由を「感染症や寄生虫から猫を守るため」(40%)としています。

たしかに屋外に出る猫は寄生虫に感染するリスクがより高いのですが、室内飼いでも寄生虫を完全に避けることはできません。人間の靴に付着した虫や卵にふれたり、寄生虫に感染したネズミ、ナメクジ、カタツムリなどの害虫を食べてしまったり、生の食べ物を餌にしたりすることで、感染する可能性があります。

Maureenさんはこう話しています。

「室内飼いの猫の飼い主によくある誤解ですね。寄生虫感染リスクは間違いなく低いものの、可能性はやはり残ります。海外の調査では、腸内の寄生虫検査で陽性となった猫の5匹に1匹は室内飼いだったといいます」

「猫の健康にとって、予防医療がとても重要です。これまで多くの猫は標準的とされる予防措置を講じてもらってきませんでした。きちんと予防措置をとってもらうため、製薬会社は猫にも飼い主にも使いやすい薬を販売する必要がありますね」

出典:New Research Reveals 4 Out Of 5 Cat Owners Are Putting Their Feline Friends At Risk Of Parasites


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情報提供元: ねこちゃんホンポ
記事名:「 あなたの猫は大丈夫?定期的な投薬をしない飼い主が多数 理由は「猫がいやがるから」ニュージーランド