愛猫は今どんなキモチ?『猫の座り方』5つのパターン別に見る心理
1.香箱座り
香箱座りとは、前足と後ろ足を折り畳んで体の下に隠した座り方です。お香を入れるふた付きの箱の形に似ていることから名付けられました。
香箱座りは、足を体の下に入れるため、いざというときにすぐに立ち上がることができません。そのため、リラックスしているときに見られる座り方だと言われています。
また手の置き方によってもリラックス度合いが異なります。完全に手を体の下に入れている場合は、リラックス度が高く、足の裏を床につけている状態のときは、少し緊張している状態です。
ただし座り方は猫によって癖があるようです。いつも完全に足を隠さない子、必ず1本だけ前に出している子など。愛猫の座り方の癖を見つけるのも楽しいかもしれませんね。
2.スフィンクス座り
後ろ足を隠して手を前に出した犬のような座り方を「スフィンクス座り」といいます。名前からも想像できるように、エジプトのスフィンクスのような座り方です。
この座り方は、香箱座りと比べて、いざというときに動き出しやすいことから、少しだけ警戒している座り方だと言われています。
ただし子猫や大柄な猫のなかには、前足を体の下に隠す香箱座りが苦手でスフィンクス座りをする猫もいるようです。
3.エジプト座り
体を起こした状態で、前足を揃え、後ろ足を折りたたんだ座り方を「エジプト座り」といいます。犬のお座りをイメージするとわかりやすいでしょう。エジプトの神話に登場する猫の姿をした女神「バステト」に由来しています。
エジプト座りは、体を起こしているためまわりを見渡しやすく、何かあってもすぐに動き出せる座り方です。そのため周囲を警戒している状態だと言われています。
またエジプト座りで、足にしっぽを巻きつけた座り方をすることがあります。この座り方は、「しっぽ巻き座り」と呼ばれており、エジプト座り同様に警戒しているときに見られます。
そのほかにも、しっぽを汚したくない、寒いと感じているときにもしっぽ巻き座りをすることがあるようです。
4.横座り
前足を床につけ、後ろ足を横に投げ出すような状態で寝ころんでいるのを「横座り」といいます。比較的リラックスをしているときに見られる座り方で、野良猫が休むときにもよく見られます。
また横座りの状態で、前足も投げ出したしたり、頭を下ろしたりしているときは、かなりリラックスしている状態です。そのままヘソ天になったり、寝たりすることもあります。邪魔せずにそっと見守ってあげましょう。
5.スコ座り
スコ座りとは、お尻を床につけて背中を丸め、後ろ足を投げ出した人間のような座り方です。スコティッシュフォールドに多く見られる座り方であることから「スコ座り」と呼ばれるようになりました。
見た目がおじさんっぽいせいで「おじさん座り」または「おっさん座り」と呼ばれることもあります。
急所であるお腹が丸見えで、すぐに動き出すことができない座り方であることから、かなりリラックスしている状態であると考えられます。一般的には、毛づくろいのときによく見られる座り方です。
またスコ座りは、関節に痛みを感じているときにもよく見られます。頻繁にスコ座りをしている、歩き方に違和感があるという場合は注意が必要でしょう。
まとめ
猫はリラックス度や警戒度によって座り方が変わります。
一般的には、すぐに動き出せるように足を床につけているエジプト座りは、リラックス度、警戒度ともに高め。一方、足を投げ出したり、隠したりして座っている香箱座り、横座り、スコ座りはリラックスしているときだと言われています。
愛猫が休んでいるときに、どんな座り方をしているのか、こっそり観察してみるとおもしろいかもしれませんね。もし緊張度合いが高そうなら、原因を探ってリラックスできるように環境を改善してあげましょう。
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