猫に『月の満ち欠け』は影響を与える?3つの説と、猫に見られる行動の変化
1.満月の夜はおとなしくなる
一般的に、生物は満月の夜の方が活動的になるといわれています。でも、猫はその逆で、満月の方がリラックスできるようです。
満月の夜には、猫がいつもより静かにしていたり、寝ている時間が長くなることもあります。「今日は愛猫がよく寝るな」と思ったら満月かもしれません。
猫が、満月の夜におとなしくなるのは、野生時代の名残だと考えられます。月が明るい時に動き回るのは外敵から身を隠すのに不便だからです。
獲物からも見つけられやすく、狩りの成功率も低かったと思われます。そのため、満月の夜は狩りに適さず、身を潜めていることが多かったのでしょう。
2.新月の夜は活発になる
満月の時とは逆に、猫がいつもより元気だなと思ったら、その夜は新月かもしれません。新月には月明かりがないので、辺りはいつもより暗くなります。しかし、その暗さが猫には好都合。外敵や獲物から見つかりにくかったのです。
そんな暗闇の中でも、わずかな光を取り込むことで、猫は獲物を見つけ、狩りをすることができました。だから、新月の夜の方が月明かりが届く晩よりも狩りがしやすかったのでしょう。
室内で飼われている現代の猫も、その名残で新月の夜には野生の血が騒ぐのかもしれませんね。
3.逆のパターンも
野生時代の猫は、満月の夜よりも新月の夜の方が活発だったようです。今でも、同じような行動をとる猫が多いのですが、その逆もあります。月が明るい満月の夜に活発になり、新月の夜は静かにしているという具合です。
その理由は、長い間人間とともに暮らし、人間の生活パターンに合わせて生きているうち、明るい時間に行動し、暗くなると人間とともに眠るというリズムができていったからだと考えられます。そのため、明るい満月の日の方が元気だと感じるのです。
猫は月の象徴
古代の人々は、見た目や行動が月を思わせる動物を「月の動物」と呼んでいました。
まさに猫もそのひとつで、『瞳の大きさが明るさによって変わる様子が、まるで月の満ち欠けのようだから』といわれています。
特に黒猫は、夜の闇のような毛色をしているので「月の象徴」とされていました。
まとめ
猫と「月の満ち欠け」については、昔から様々な説が語られていることがわかりました。影響の度合いはともかく、猫と月はどうやら密接な関係があるようです。
とくに新月と満月で愛猫の行動に違いがあるのかどうか、じっくり観察してみると新たな発見があることでしょう。
新月の夜に愛猫がハイテンションになっていたら、野生の本能を多く残しているのかもしれませんね。
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