猫の『フード』の切り替えタイミング3つ 愛猫に負担の少ない変え方や変更時の注意点も
1.ライフステージによって切り替える
猫のライフステージによって必要なカロリーや栄養素が異なるため「子猫期、成猫期、シニア期」に合わせてフードを切り替えなければいけません。
生後1年くらいまでの子猫期の猫は、まだ胃が小さいため一度にたくさんの量を食べることができません。そのため、少量でもしっかりと栄養が摂れるフードを与える必要がありますので、栄養価が高く高カロリーの子猫用のフードを与えましょう。
1歳~7歳くらいの成猫期の猫は、子猫のように体が大きく成長する時期ではありません。子猫用のフードを与えると栄養過多やカロリーオーバーで肥満になってしまう可能性がありますので成猫用のフードに切り替えましょう。
7歳を過ぎてシニア期に突入すると、基礎代謝や運動量の低下など、猫の体に少しずつ老化による衰えが現れ始めます。噛む力が弱くなったり嗅覚が鈍くなることもありますので、7歳を過ぎてシニアに突入したら高齢猫用のフードを選んであげましょう。
2.体調不良や病気になったときに切り替える
腎臓病、尿路結石、毛球症、アレルギー、肥満、糖尿病など、猫の体調不良や病気といった健康上の問題が起きた場合もフードを切り替えなければならない場合があります。
毎日の食事で病気の治療や症状の緩和が期待できる「療法食」を与える際は、獣医師の指示のもと与える必要があります。飼い主さんの自己判断で猫の症状に適さないフードを与えてしまったり途中でやめてしまうと、かえって猫の体調が悪くなってしまう可能性もあるため気を付けましょう。
また、避妊手術や去勢手術を受けた猫は、代謝に変化が現れて必要なエネルギー量が減少するため、太りやすい傾向があります。これまでと同じように成猫用のフードを与えていると、肥満になる可能性が高くなりますので注意が必要です。
去勢・避妊手術後に必ずしもフードを切り替えなければならないわけではありませんが、「避妊・去勢手術後用」のフードを食べさせると、体重管理がしやすくなるかもしれません。
3.いつものフードを食べてくれなくなったときに切り替える
これまで食べていたフードの食いつきが悪くなったときや食欲不振が続く場合、まずは食べない理由を把握することが大事です。しかし、原因が見当たらない場合はフードの見直しが必要なタイミングかもしれません。
こだわりが強く新しいものを警戒する猫も、同じフードを食べていると飽きてしまう場合があります。
それ以外にも気まぐれで食べてくれないこともありますので、フードを切り替えることで徐々に食欲が戻る可能性があります。
フードを切り替えるときの注意点
繊細で神経質な猫は、新しいフードを警戒して食べてくれなくなる可能性が高いため、フードの切り替えは慎重に行う必要があります。
それだけでなく、食べ慣れないフードで胃腸に負担がかかり下痢や便秘などお腹の調子が悪くなることもあるため注意が必要です。
新しいフードに切り替える際は、これまでのフードに新しいフードを少しずつ混ぜながら1週間から10日ほどかけて、徐々に切り替えるようにしましょう。
猫の体調の変化や様子を見ながら、新しいフードの割合を増やして慣れさせてくださいね。
万が一フードの切り替えが原因で、下痢や軟便、嘔吐などの症状があらわれて、その症状が続くようであれば、原材料によるアレルギーの可能性も考えられます。念のためかかりつけの動物病院に相談するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、キャットフードを切り替えるタイミングや、フードを変更するときの注意点についてお話しいたしました。
頻繁にフードを変更することは猫のストレスになってしまいますが、猫の年齢や体調の変化によってフードの見直しが必要なタイミングがあります。
警戒心が強く神経質な性格の猫も多いため、フードを変更する際は心身ともに猫に負担をかけないように慎重に切り替えることを心がけましょう。
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