そんな猫の姿を見ていると『お外に出たいのかな?』と思う飼い主さんもいるかもしれません。
特に、完全に室内飼いの猫の飼い主さんは『お外に自由に出られる方が猫にとっては幸せなのかな?』と思っている飼い主さんも少なくないでしょう。
しかし、猫は本当に外に出たくて外を眺めているのでしょうか。
猫にとって、お外に自由に出ることは、必ずしも幸せではないといいます。
お外に出ることで、ケガや喧嘩をする可能性や襲われる可能性もあることから、猫もお外にいるといることでストレスがたまるとも言われています。
猫はなぜ、外を見ているのでしょうか。
猫の本音を探ってみます。
◆楽しんでいる
完全室内回の猫は『危機』や『心配事』などは少ないです。しかし、『刺激』も多くはありません。
室内はあまり変化もないので、当然かもしれませんね。
猫は暇だなーと感じたとき、外を見て暇潰しをすることがあるのだそう。
猫なりにちょっとした刺激を求めているのかもしれませんね。
しかし、猫が外を見て暇潰しをしているからといって、『外に出たいと思っているのか』と言われるとそうとは限りません。
元々野良猫出身で、お外時代の記憶もある猫は窓の外を眺めて、お外を懐かしむ可能性はあります。
完全室内飼いの猫には『お外に出る』という概念が全くない猫もいるため、窓の外を眺めて『外に出たい』とは思わない猫も、少なくないでしょう。
ただ窓の外を眺め、暇潰しをしている猫は、室内とは違い変化のあるお外を見て、暇を潰して楽しんでいるだけの場合が多いようです。
◆『にゃるそっく』している
InstagramやTwitterでも窓の外を見ている猫の写真を『にゃるそっく中』だというコメントとともに、アップしている方が多くいらっしゃいます。
『にゃるそっく』は、有名な警備会社さんと猫を掛け合わせた造語です。
窓の外を眺める猫が、外を監視しているように見えることから、窓の外を眺める猫を『にゃるそっく中』と言うようになったようです。
みなさん冗談のつもりで『にゃるそっく中』と窓の外を眺める猫の写真に書いているかもしれませんが、あながち冗談ではないのです。
実は猫は縄張りへの侵入者がいないかどうか『監視』をするために窓の外を眺めていることもあるのだそう。
ちゃんと『にゃるそっく』しているのですね。
猫が起きて外をしっかりと見ているときは、外を監視し『にゃるそっく』をしている最中かもしれませんよ。
◆日向ぼっこ
猫は日向ぼっこが大好きです。
そのため、猫が外を眺めているように見えるだけで日光浴をしているだけの時もあります。
太陽の出ている時間に猫が窓際にいてグルーミングをしたり、ゆっくり過ごしているようであれば、猫は外を眺めているわけではなく、ただ日光浴をしているだけかもしれません。
猫の日光浴は、ただ体に光を当てているだけではありません。
猫は日光を浴びることでしか、ビタミンDを合成することができません。
また、猫は皮膚や毛に太陽光を浴びることで、殺菌をしていると言われています。
そのため、日光浴は猫にとっては『気持ちがいい』というだけではなく、生活するのには必要なものなのです。
外を眺めるための窓、だけではなく猫のために日当たりのいい窓があると猫にとると嬉しいかもしれませんね。
◆リラックスするため
人間もリラックスするときには適度に『音』が必要です。
『無音』よりも遠くに聞こえる車の音や草が風に揺れる音、人の気配や鳥や虫の声など、ある程度『何かしらの音』がある方がゆっくりとリラックスできる人が多いように思います。
猫も同じく、自分の縄張りの中が何も動かず無音、というよりは適度に動くものがあり適度に物音のする方がリラックスでき、ストレスも解消できると言われています。
窓際は窓が閉まっていても、網戸になっていても、外の音がほどよく聞こえ、動いているものを見ることのできる場所です。
猫にとってはリラックスしやすい場所とも言えるでしょう。
しかも、日当たりがよければ猫にとっていうことがないくらい、素敵なリラクゼーションスポットになるのかもしれません。
猫が窓際で目を閉じたり、ぼーっとしているのなら、猫は窓の外を眺めながらストレスを発散しているのかもしれません。
邪魔はせずに、そっとしておいてあげましょう。
猫は外に出たいわけではない
猫によるところもありますが、猫が外を熱心に見ている理由はかならずし『外に出たい』というわけではないようです。
猫が真剣に外を見ていても『外に出たいのかな?』と飼い主さんが思い悩む必要はありません。
そっと猫を見守ってあげましょう。
情報提供元: 猫壱